1日目で好タイムを記録した関口雄飛と国本雄資、ともに手応えなし?
スーパーフォーミュラ富士公式テスト1日目を終え、各セッションでトップだった関口雄飛と国本雄資がセッションを振り返った。

富士スピードウェイで行なわれているスーパーフォーミュラ第2回公式テスト1日目。総合でワンツーにつけた関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)と国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)がセッションを振り返ったが、2人とも結果ほどの手応えを得られていない様子だった。
1日目の午前中は富士山も見えるほどの晴天に恵まれた富士スピードウェイ。最初のセッション終盤に関口が1分21秒861をマークしトップタイム。午後は国本が1分22秒168でセッショントップとなり、この2人のタイムが1日目の総合1位・2位となった。
関口、国本はどちらも同じセッションの2番手タイムのドライバーに対し、0.5秒以上の差をつける走りを見せたが、実際には手応えをつかめていない様子。1日目総合でトップタイムとなった関口は、このように振り返った。
「走り始めで1分23秒2が出て、そこから1日クルマを色々イジって最後に出たタイムが1分23秒2でした。1日やって意味がなかったというか……『なんなんだろう?』という感じです」
「午前から午後にかけて、(クルマを)いいものにしていって最強の状態で新品タイヤを履いて出て行ったら、走り始めと変わらないタイム。ドライバーとしては最初の一発目でうまくまとめられなかった部分もあったので、それがうまくいっていたら最初の方が逆にタイムが良かったかもしれません」
「昨年からこういった傾向があって、予選もQ1・Q2までは速いのですが、Q3でみんながタイムを上げてきて(自分は上がらない)というのが結構ありました。そこは今年も全く一緒ですね」
そう語る関口は昨年から抱えている課題の克服も含め、明日のテスト2日目でさらに良いセッティングを見つけ出したいという。
一方、午後のセッションでトップタイムを記録し、総合では2番手となった国本も、険しい表情を見せていた。
「午前中は路面コンディションも比較的良かったのですが、クルマのバランスでは問題が多くて、午後に向けて色々アジャストしていきました。午後はオーバーテイクボタンが使えなかったので、あのタイムでしたけど(もし使えていたら)午前の関口選手のタイムぐらいまではいけたと思います」
「今はソフトの方に合っていると思いますが、それでも完璧ではないし、ミディアムだと問題点が多い状態です。(今日のセッションでも)色々やりましたが、まだ完璧ではないかなという感じはします。最後は路面の(コンディションの)悪さは気にならなかったですけど、クルマの挙動があまり良くなくて、全体的に気持ち良く走れなかったです」
特に昨年とはコンパウンドが変わっていないミディアムタイヤで手応えをつかめていない様子。関口同様に国本も、明日のテスト2日目でさらにマシンを煮詰めていきたいと語った。
「昨年の富士の予選と比べると、まだまだ詰められる部分があるなという感じです。特にミディアムは昨年と同じタイヤなのですが、思ったようなバランスにならなくて苦戦しています。自信を持ってアタックできていないので、もっとクルマを煮詰めていきたいです」
この記事について
シリーズ | スーパーフォーミュラ |
イベント | 第2回公式テスト富士 |
サブイベント | 1日目 |
ロケーション | 富士スピードウェイ |
ドライバー | 関口 雄飛 , 国本 雄資 |
執筆者 | Tomohiro Yoshita |