スーパーフォーミュラSUGO:ピット戦略が明暗分ける。山本尚貴優勝

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スーパーフォーミュラSUGO:ピット戦略が明暗分ける。山本尚貴優勝
執筆: 吉田知弘
2018/05/27 10:14

2018スーパーフォーミュラ第3戦SUGO。決勝レースは6番手からスタートした山本尚貴(TEAM MUGEN)が優勝を飾った。

 スポーツランドSUGOで行われた2018スーパーフォーミュラ第3戦。決勝レースはセーフティカーとピットストップのタイミングなどが明暗を分けるレースとなり、山本尚貴(TEAM MUGEN)が今季2勝目をマークした。

 午前中のフリー走行同様、晴天に恵まれたスポーツランドSUGO。気温24度、路面温度41度というコンディションの中で68周の決勝レースが始まった。

 スタートでは野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がホールショットを決め、2番手に小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、3番手に平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、4番手に国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)とグリッド順で上位が続く。後方では、松下が出遅れ9番手へ後退。逆に9番手スタートのダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)が6番手に浮上した。

 トップ争いは序盤から接近戦になりながらも睨み合いの状態が続く一方、後方では塚越広大(REAL RACING)などソフトタイヤを履くドライバーの方が有利なようで、順位を上げていくシーンが見られた。

 特にペースが良かったのは、今回も2ストップ作戦を選んだ塚越。7番手に浮上すると13周目の馬の背コーナーを立ち上がったところで6番手のティクトゥムに並びかける。この時に2台のホイールが接触。これによりティクトゥムの右リヤタイヤのホイールが割れてしまい、コースオフ。緊急ピットインを余儀なくされた。ティクトゥムはタイヤ交換を行い一度ピットアウトするが他にもトラブルがあったようで、再びピットインしリタイアとなった。

 直後の14周目には小林が1コーナーで野尻をパスしトップに浮上。首位に立った小林は、その後一気に2番手以下を引き離していった。

 この直後の16周目に千代勝正(B-MAX Racing Team)とジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)が馬の背コーナーで接触。2台がランオフエリアにマシンを止めた。

 これによりセーフティカーが導入されるが、ここで戦略の明暗が分かれる。17周を終えたタイミングで5番手を走っていた山本尚貴(TEAM MUGEN)をはじめ、塚越広大(REAL RACING)、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)がピットインを済ませる。18周を終えたところで野尻と平川がピットに入るが、トップの小林を始め、数台のマシンはコース上にとどまることを選択した。

 24周目にレースが再開されると、小林はセーフティカーによりゼロとなったリードを再び築き、自身のピットストップタイムを稼ぐべくマシンに鞭を入れる。そして27周目には1分07秒781のファステストラップも記録している。一方、ピットストップを終えた山本も伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)や関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)を抜き、トップの小林を追った。

 山本に対して35秒以上のギャップを築きたかった小林は、ソフトタイヤで順調にペースを維持し36周目の時点で20秒差にまで広げたが、燃料の残りが少なくなり44周を終えたところでピットイン。この時点で山本との差は30秒弱であり、トップのポジションを守るのはただでさえ難しい状況だったが、さらにピット作業にも手間取ったためタイムロス。一気に11番手まで後退することになってしまった。

 これで暫定トップにたったのは、まだピットに入っていない国本雄資(JMS P.MU/CERUMO・INGING)だったが、シフトダウンができないトラブルに見舞われ、46周目にピットイン。そのままリタイアとなってしまう。レースの終盤までピットに入らず粘っていた松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は54周終わり、石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)は61周終わりにピットイン。2スペックタイヤの使用義務を果たす。

 これでトップに立ったのは、セーフティカーのタイミングでピットに入っていた山本。後続に対しても十分なリードを築いており、最後までそのギャップを保ちフィニッシュ。開幕戦の鈴鹿に続いて今季2勝目を挙げた。セーフティカーが出ると判断し、早々に山本をピットインさせたチームの好判断が勝利に繋がったと言えるだろう。

 2位にはレース序盤にピットストップを済ませていたニック・キャシディ(KONDO RACING)が入り昨年第2戦岡山Race1以来の表彰台。3位には中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が続いた。

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シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント 第3戦SUGO
サブイベント 日曜日 決勝レース
ロケーション スポーツランドSUGO
執筆者 吉田知弘