山本尚貴、最終周まで続いたキャシディとの激戦を制す。2度目の戴冠

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山本尚貴、最終周まで続いたキャシディとの激戦を制す。2度目の戴冠
執筆: 青山 悦子
2018/10/28 10:33

スーパーフォーミュラ最終戦の決勝レースが行われ、山本尚貴(TEAM MUGEN)が優勝を飾り2度目のチャンピオンに輝いた。

 2018スーパーフォーミュラ最終戦第17回JAF鈴鹿グランプリの決勝レースが行われ、TEAM MUGENの山本尚貴が優勝を飾り、逆転で2013年以来2度目となるドライバーズタイトルを獲得した。

 気温21度、路面温度23度というコンディションレースがスタート。ポールポジションからスタートした山本尚貴(TEAM MUGEN)はトップで1コーナーを通過した。その後ろでは、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が蹴り出しの悪かった山下健太(KONDO RACING)を狙う。2台は並んで1コーナーを通過するが、山下がポジションを守った。

 2周目に入ると、ランキング首位のニック・キャシディ(KONDO RACING)を塚越広大(REAL RACING)がオーバーテイク。ただキャシディはミディアムタイヤで、塚越はソフトタイヤでレースをスタートしているため、ここでは先にタイヤの温まった塚越に分があった。

 ミディアムタイヤでスタートしたドライバーは、タイヤが温まるまでは苦しい状況なのか、キャシディ以外にも平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)や小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)など、上位勢でもレース序盤にポジションを落とすドライバーが見られた。

 先頭を走る山本は順調に後続とのギャップを築き、5周目には早くも山下に対して3秒のギャップを開いた。

 ミディアムタイヤでスタートしたドライバーの中で最初にピットへ向かったのは小林だった。彼には石浦宏明(JMS P.MU / CERUMO・INGING)との接触の影響があったのか、ペースが上がらず9周目にピットへ。ここからソフトタイヤでのロングランとなった。10周目にはその石浦もピットへ入り、こちらはミディアムタイヤへ交換した。

 15周目にはトップから9秒差で3番手を走っていた中嶋がピットイン。18周目終了時点で山下もタイヤを交換すると、タイヤ交換をしたドライバーの中でトップに立った。

 それに反応したのか、先頭の山本が翌周にピットイン。ミスなく作業を終えた山本は、山下にトップの座を譲ることなくコースへ復帰した。タイヤ交換後の山本と山下のギャップは6秒にまで広がった。

 レースの折り返しを迎え、ここまでタイヤ交換を行わずに走行を続けているキャシディが隊列の先頭を走る。一方山本は、ピットストップを行わずに走り続けているジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)に引っかかり、ペースを上げられない状況に陥ってしまった。

 28周を終えて、キャシディの後ろを走っていた平川がピットに入りソフトタイヤへ交換。そして翌周、ついにキャシディがピットへ向かいソフトタイヤへ交換。ただピットストップでの順位逆転は叶わず、キャシディは山本の後ろでコースへ戻った。しかしキャシディは、ピットアウト後にタイヤが温まると、他のドライバーよりも1秒以上速いファステストラップを記録。山本を猛追する姿勢を見せはじめた。

 するとその直後、33周目にメインストレートを走行中だった平川の右リヤタイヤが突然バーストしてしまった。幸い平川は自力でマシンを降りることができたものの、残念ながらここでレースを終えることになってしまった。

 さらに34周目、アウトラップを走行中のロシターが突如ストップ。2件のトラブルが立て続けに起こりながらも、セーフティカーが導入されることもなくレースは続行された。この間に山本とキャシディのギャップは4秒を切っており、キャシディは懸命に山本を追い続けた。

 キャシディは山本よりも速いタイムで走り続け、残り周回が5週になると両者の差はついに2.8秒まで縮まった。その次の周には2.2秒に、そして残り3週の時点では2秒と、キャシディは山本の背中を捉えられるかというところまで近づいた。

 残り2周、キャシディはオーバーテイクボタンを押して山本の背後1.2秒にまで迫る。ファイナルラップを迎えると、両者のギャップは0.8秒に。キャシディは最後まで山本よりも良いペースで走り続けたが、彼を捉えるには至らず、山本が先頭でチェッカーを受けた。

 これで山本が逆転で2018年のドライバーズタイトルを獲得。2013年以来、2度目の戴冠となった。

 残念ながらドライバーズタイトルには手が届かなかったキャシディだが、チームメイトの山下が3位に入ったことで、KONDO RACINGはチーム史上初となるチームタイトルを獲得した。

 4位以下は国本雄資(JMS P.MU / CERUMO・INGING)、中嶋、塚越、松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)までが入賞となった。またタイトル獲得の可能性を残して最終戦を迎えた石浦は11位でレースを終えた。

【リザルト】スーパーフォーミュラ最終戦第17回JAF鈴鹿グランプリ

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この記事について

シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント 第7戦鈴鹿
サブイベント 日曜日 決勝
執筆者 青山 悦子
記事タイプ レースレポート