TEAM 無限の手塚長孝監督、2連勝のガスリーを絶賛「勝つことに貪欲」

第5戦オートポリスで、前戦もてぎからの連勝を飾ったピエール・ガスリー。TEAM 無限の手塚長孝監督は、レースに臨む彼の姿勢を絶賛した。

 オートポリスで行われたスーパーフォーミュラ第5戦。ソフト・ミディアムの2スペックタイヤをうまく使いこなしたピエール・ガスリー(TEAM 無限)が2連勝を達成した。チームを率いる手塚長孝監督も、ここ数戦での彼の成長ぶりに驚いていた。

 開幕前のテストから、トップ3に名を連ねる走りを見せていたガスリー。そのままシリーズ戦でも早い段階から結果が出るかと思われたが、開幕戦鈴鹿、第2戦岡山ともに苦戦を強いられてしまった。

 しかし、第3戦富士で5位に入賞すると、第4戦もてぎで待望の初優勝。今回もグリッド上位陣の中では唯一ソフトタイヤを選び、スタートで2番手にジャンプアップすると、途中のピットストップで逆転し、見事2連勝。早くもF1へのステップアップ話まで浮上して来ている。

 そんな彼をシーズン前のテストから見てきた手塚監督は、このように語ってくれた。

「彼の短期間での成長はすごく感じます。最初(スーパーフォーミュラに)来た時も勉強熱心でした。まずは日本のことを知らないから、コースの覚え方・知り方からしっかり勉強していました」

「その辺は山本(尚貴)選手も色々教えてくれているので、それを本当に真剣に話を聞いていましたし、調子が悪い時もあったけど、こちらからも『こうだから悪かった』というのをしっかり聞いて、十分に理解してくれていました」

「本当に第3戦の富士あたりからの成長はすごかったです。2スペック制になった前回と今回は、スタートタイヤは彼が決めちゃっていて、我々の方でも(戦略など)考えているものはあるのですが、今回も最終的に彼の意見を聞いて直前で変えました」

 彼のリクエストで直前になってソフトタイヤへ変更を決断した15号車陣営。そこには、彼の勝利に対する強いこだわりがあるからなのではないか、と手塚監督は語る。

「もてぎで予選4位、オートポリスは予選5位でしたが、彼の中ではこのポジションでは我慢できないんですね。どうしてもトップに行きたいし、そのトライをしたいから、周りとは違う作戦をとりたいんだと思います」

「レースが始まる前から『スタートで絶対に前に行くから』と笑顔で言っているんですよね。実際にもてぎでは直後に抜き返されましたが、1コーナーではポジションをあげていましたし、今回も2番手まで一気に上がってくれました」

 ガスリーは開幕前のテストから、「僕は4・5番手争いをするためにここにきたのではない。勝つために日本にきた」と記者会見等で繰り返し語っていたが、手塚監督によると、その強い気持ちや、レースウィーク中のチーム内での発言・行動からも、同じように感じる部分があったという。

「彼にとって4位とか5位はいらないんですよね。勝つためにチャレンジして失敗するのは仕方がないけど、チャレンジしないで順位を落とすのは嫌だ、と思って常にレースに臨んでいるんでしょうね」

「常に『僕は勝ちたいんだ!』と言っていて、そこに対して本当に貪欲です。だから作戦のことについて主張するところもあるし、最後は必ず『あとは自分が何とかする!』と言い切っちゃっています」

「でも、そうやって口で言うだけじゃなくて、ちゃんと頭の中で描いているものがあるのではないかなと思います。自分でタイヤマネジメントとかをイメージしてどうやったらオーバーステアになって、どういう走り方をすればタイヤを助けることになるのかを常にシミュレーションしているのでしょう」

「本人も、それを楽しんでやっているところがあるし、当たり前のようにやるんで、僕たちもすごく刺激になっています」

 これでガスリーは合計25ポイントとなり、ランキング2位に浮上。シリーズタイトルも狙える位置につけている。これに手塚監督も「残り2戦、ポイントリーダーの石浦(宏明)選手を焦らせるくらい、もっとプレッシャーをかけていきたいですね」と笑顔で語っていた。

取材・執筆/吉田知弘

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 第5戦オートポリス
サーキット オートポリス
記事タイプ 速報ニュース