名取鉄平、SF決勝への出走叶わずも前向き「すごい財産になったレースウィークでした」
体調面を考慮して、スーパーフォーミュラ開幕戦決勝への出走を断念することになった名取鉄平だが、本人にとっては実りあるレースウィークになったという。
写真:: Masahide Kamio
ツインリンクもてぎで行なわれた2020全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦に、Buzz Racing with B-Maxからセルジオ・セッテ・カマラの代役としてエントリーした名取鉄平。ダブルエントリーしていたスーパーフォーミュラ・ライツ第1戦の後に体調不良を起こしたため、大事をとってSF決勝への出走は控えることとなったが、日曜日の自身の体調は特に問題はなく、回復していたことを明かした。
今回は2つのフォーミュラカーレースを掛け持つことになり、朝から夕方までインターバルがほとんどないままBuzz Racing with B-MaxとTODA RACINGのピットを行き来していた名取。しかし気温35度を超える灼熱のコンディションということもあってか、SFライツの第1戦終了後に脱水症状による体調不良を起こし、メディカルセンターに搬送された。約1時間後には元気な姿をみせていた名取だったが、Buzz Racing with B-Maxは万が一の事態があってはならないとして、スーパーフォーミュラの予選が終了した段階でリタイア届けを提出し、決勝出走を断念した。
それでもスーパーフォーミュラのフリー走行2回目と予選をこなし、SFライツでは第2戦は7位に終わったものの第3戦では5位入賞を飾った。
「脱水症状を起こしてしまったのは、体力とかではなくて、レース後に水分補給がすぐにできなかったからです。ふとした瞬間に起こしてしまいました。僕が気を使って水分補給をこまめにしていれば、(体調不良を)起こさなかったのかもしれません」
「僕自身、身体は全然問題はなくて、日曜日も(SFライツの)レースができたんですけど、もし何かあったらいけないということで、チームの判断でそういう(SFの決勝出走は断然する)形になりました」
週末に起きたことをそう語った名取。さすがに息つく暇もなくマシンを乗り換えて次々にセッションに臨まなければならない部分は大変だったそうだが、ドライビング等に関しては苦労する場面はなかったという。本人も良い経験になったと前向きに捉えており、またスーパーフォーミュラに再挑戦したいと意気込みをみせていた。
「両方のクルマとも乗っている時は全然問題はなかったんですけど、走り終わって呼吸がハードな時に動いたりするとキツくなる時はありました。でも、日曜日に関しては体調は全然大丈夫でした」
「すごく忙しかったですけど、自分の中ではすごい財産になったレースウィークでしたし、今後に活かせると思っています。素晴らしい経験をさせてもらいました」
「今年スーパーフォーミュラ・ライツでちゃんと結果を残せば、今後スーパーフォーミュラにも出られるチャンスが巡ってくると思います。その時までにちゃんと準備したいです。今回反省するべきこともあったので、そこを改善して、今後に向けて自分のポテンシャルを高めていきたいですね」
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