トムスからスーパーフォーミュラ合同/ルーキーテストに参加の笹原右京、チームからは最大限の評価。コメント力は「比べようがない」レベル
Kuo VANTELIN TEAM TOM’Sからスーパーフォーミュラの合同/ルーキーテストに参加した笹原右京。チームからはかなり高い評価を得ている。
笹原右京, Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
Masahide Kamio
鈴鹿サーキットで開催されたスーパーフォーミュラの合同/ルーキーテストで最も注目されたドライバーのひとりが、Kuo VANTELIN TEAM TOM’Sから参加した笹原右京だ。チームから正式な発表はないものの、今季ホンダ陣営のドライバーとして活躍した笹原が、来季のスーパーGTとスーパーフォーミュラにおけるトムスのドライバー候補となっていることは間違いない。
そんな笹原はテスト2日目から登場。今季のレギュラードライバーであるジュリアーノ・アレジからマシンを引き継いだ。午前のセッションはセットアップ作業に集中してニュータイヤを履いてのアタックを行なわず、1分37秒392というベストタイムで18番手となった笹原。午後はニュータイヤでのアタックにトライしたが、1分36秒465で14番手。今季スーパーGTでTGR TEAM KeePer TOM'Sの監督を務めた山田淳の話によると、彼は二度に渡ってアタックを完遂できなかったという。
「午後はニュータイヤで行ったのですが、引っかかってしまい、それでアタックできませんでした」と山田。
「1セット目(のアタック)は引っかかってしまい、2セット目は目の前でクラッシュがありました。途中で良いタイヤをつけて上のポジションに行っていて、そこからのスタートだったことを考えると、(1分)35秒台には入っていただろうと思います」
トムスの37号車をドライブした宮田莉朋は1分35秒350で総合2番手につけたが、山田は笹原が彼に匹敵するタイムを出せたはずだと評価している。そして今回笹原と同じマシンを走らせたアレジとの比較に話が移ると、速さやフィードバックの面でも優っていると高く評価した。
Ukyo Sasahara, Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
Photo by: Masahide Kamio
「実際タイムは出せなかったので何とも言えませんが、ジュリアーノよりは遥かに速いと思っています」
「あとはクルマに対するコメントやフィードバックがものすごく的確で正確です。そこはもう比べようがないと思います。当然笹原選手の方がレースキャリアは長いですが、そこを差し引いたとしても比べられません」
笹原の開発能力は高く評価されており、彼が今季所属していたTEAM MUGEN内でも笹原のコメント力を高く評価する声が聞かれていた。トヨタ陣営からのスーパーGT、スーパーフォーミュラのフル参戦が実現すれば、同陣営に大きな刺激をもたらすはずだ。未だトムスの来季シートには“未定”の箇所が残されたままだが、この枠を埋めるドライバーがいつ明らかになるかに注視したい。
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