テスト初日からいきなり3番手! ルーキーの大湯都史樹「今年は一発の速さを見てほしい」
今シーズン、TCS NAKAJIMA RACINGからスーパーフォーミュラデビューを果たす大湯都史樹。富士公式テストでは初日からトップに肉薄するなど、存在感溢れる走りをみせた。
写真:: Masahide Kamio
富士スピードウェイで行なわれたスーパーフォーミュラ公式テスト。今季デビューを果たすルーキーたちにとっては開幕前最初のテスト走行の機会だったのだが、そこで初日から速さをみせたのが大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)だった。
FIA-F4、全日本F3を経て念願の国内トップフォーミュラにステップアップを果たした大湯。昨年末のルーキーテストでSF19を経験したが、まだマシンのことについては未知の部分が多く手探りな状態の中でテストが始まったという。
「(スーパーフォーミュラのルーキーイヤーが)ようやく始まったな……という感じです。でも最初のセッションはすごい手探りでしたし、セッション1の最後にはスピンもしてしまいました。そういう意味では『まだまだだな……』と感じています」
そう語りつつも、大湯は1日目午後のセッション2では1分20秒713を叩き出し3番手に食い込んだ。その勢いは2日目も維持し、セッション3で3番手、セッション4でも6番手につけるなど常に上位に顔を出す結果を残した。
レギュラードライバーとして本格的にテストに参加するのはこれが初めて。今の感触が良いのか悪いのかを判断するのも難しい状態にある大湯だが、その中でも少しずつ手応えは掴んでいる様子だった。
「正直(感触は)悪くないですけど、まだ細かいところを詰めていかないといけないなという感じです。1日目の最後のアタックラップでも少しミスをした部分があったので、それがなければトップにいけたかもしれません。あとセクター1とセクター2が(ライバルの方が)速いので、そこの原因や相手との違いが何なのかをチームと追求をしなければいけないなと思っています。そこが分かってくれば、常にトップ争いができるクルマになるんじゃないかなと思います」
本来ならば、もっと走り込んでマシンへの理解度を深めたい大湯。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、4月3日~4日に代替開催が予定されていた鈴鹿公式テストの中止が決定。現状では第3戦オートポリス(5月16日~17日)が一番最初のレースとなる予定ではあるが、今後の状況次第ではさらにスケジュールが変更される可能性もあり、いつ開幕するのかも分からない状態となっている。
大湯はこの富士テストからブランクが空いた状態でシーズン開幕を迎えることを懸念していた。
「このテストが終わってしまうと開幕まで(SFに乗れない期間)が空いてしまうじゃないですか。そこが心配です。経験が豊富な人は慣れているから期間が空いてもパッと乗れるかもしれませんが、少しでも間が空いてしまうと(乗り方などが)分からなくなってしまいます。そこはもう少し経験を積みたいですし、これから期間が空いてしまうのが辛いなというところですね」
「正直、富士でのレースも今後いつ開催されるか分からない状況です。それを考えると今のコンディションに合わせすぎても良くないので、先々のことを考えて色々やっていきたいなと思います」
とはいえ、大湯自身も待ち望んでいた国内トップフォーミュラへの初挑戦。ルーキーイヤーとなる今年は予選一発での速さに注目してほしいと今シーズンに向けた意気込みを語った。
「レースに関しては僕はまだルーキーですし、SFも(レース中は)何が起こるか分からない部分がありますけど、予選一発の速さには自信があるので、まずはそこに注目して見ていただきたいなと思っています!」
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