スーパーフォーミュラ 富士公式テスト
Triple Tree Racing、“不適切発言”に関して誤解があると説明。「“チームオーナー”とは自分のこと」野田英樹監督に詳細聞く
Triple Tree Racingがメディアリリースを発表し、6月4日に発表した一連のメディアリリースの内容について誤解が生じていると説明。その件について、野田英樹監督に改めて話を聞いた。
戎井健一郎
編集: 2025/06/05 13:22
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写真:: Masahide Kamio
6月4日、スーパーフォーミュラ第5戦オートポリスにおける野田英樹監督の無線での発言について謝罪するリリースを発表したTriple Tree Racing。一夜明けた5日、チームは前日のリリースを受けた報道やSNS上での投稿には事実と異なる点があると説明した。
4日のリリースでは、オートポリス戦の決勝レース中、野田監督がJujuと無線交信をする中で「日本レースプロモーション(JRP)をはじめ選手権関係各位、ひいては選手権そのものの権威を著しく損なう不適切な発言」があったとして謝罪文が掲載されているが、当該の無線交信がなされたのは以下のシチュエーションだった。
同レースでJujuは早い段階でピットストップを済ませており、まだピットストップを消化していない山下健太(KONDO RACING)に周回遅れにされようとしていた。そしてJujuには山下に道を譲るよう青旗が提示されたため、野田監督も無線でその旨を伝え、Jujuも対応した。
しかし野田監督は、2台のギャップが縮まりきっていない段階で青旗を要求されていたことなどを不満に感じ、「こんなんじゃレースにならないよな」とJujuに語りかけ、さらに英語で「Juju、それは政治だ。チームオーナーが誰なのか考えるんだ」と発言した。
5日に新たに発表されたリリースでは、“政治的”だとする野田監督の発言について改めて謝罪の弁が掲載されているが、この“政治”という言葉が「山下がドライブするKONDO RACINGのチームオーナーがJRP会長の近藤真彦氏であることを意味するものではないか」と解釈した報道やSNS等の言及は事実に反すると説明されている。曰く、発言の中の”チームオーナー”は自分(つまり野田監督)のことであり、近藤会長を指したものではないという。
この件について野田監督本人にも話を聞いた。
「青旗の運用について思うところがあり、少し行き過ぎた発言をしてしまいました。関係者の皆さんに対してお詫びを申し上げなければいけません。それについては本当に反省していますし、日本最高峰のレースとして皆さんがプライドを持っている中で、そういう言い方をしたのは本当に良くないことだったと思います」
そう語った野田監督。無線の中で、「チームオーナーが誰なのか考えるんだ」と語りかけた経緯については次のように説明した。
「私自身、日本のレース村に属そうとせず、ある意味一匹狼でやってきたところがあります。そういった点から、私があまり好かれていない、敵が多いという部分もあるかもしれません」
「これはこのチームを立ち上げる際にも皆に説明をしました。自分が監督をすることによって、みんなに迷惑をかけるかもしれないと。それで実際にあのようなことが起きたため、“政治的”という言葉が出てしまい、『俺がチームオーナーやからこんなことになってしまうのかな。一生懸命走ってるJujuに申し訳ないな』という思いでそれ(チームオーナーが誰なのか考えるんだ、という発言)を言いました」
なお、無線交信の中で野田監督が「ルール上はタイヤ交換をしていない奴には譲らなくていいんだ」とJujuに説明する場面があったが、これについてはルールの誤解であったといい、リリースの中でも謝罪がなされている。
一方リリースではその他にもSNS等で事実誤認されている点が指摘されている。それは「Jujuが2周遅れで、青旗を無視して後続に進路を譲らなかった」という点だ。この件について、野田監督はこう説明する。
「まず2周遅れではありませんでした。中継のミスで、なぜか2周遅れという風に(一時的に)表示されていました」
「青旗を無視して、インをブロックして譲らなかったというのも誤りです。Jujuは青旗の指示に従って、1コーナーを立ち上がったところでスピードダウンして譲っています」
このように、謝罪すべき点と事実誤認がなされている点を説明したチームは、「反省すべきところは反省した上でレースに集中し、結果を出すことで前進してまいりたいと考えております」とリリースを結んだ。
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