【スーパーフォーミュラ】鈴鹿テストで両日最速。昨季苦戦の坪井翔に笑顔「いつもの自分に戻れた」
鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーフォーミュラ合同テストで全体トップタイムをマークした坪井翔。自らのパフォーマンスは全く過信していないが、それでも今回のテストは精神的に大きなプラスとなったようだ。
写真:: Masahide Kamio
鈴鹿サーキットで行なわれた、2022年スーパーフォーミュラ最初の合同テスト。2日間行なわれたこのテストで両日共に全体トップタイムをマークしたのは、昨年苦しい戦いを強いられた坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)だった。
2019年にスーパーフォーミュラにステップアップし、2020年は最多の2勝を挙げてランキング3位となった坪井。しかし2021年は入賞2回に留まり、最高位は7位。ランキングは15位に終わった。
「昨シーズンが全然ダメで、何をやっても10番手以内に入れず苦しい思いをしましたが、シーズンオフにチームと話し合い、『原点に戻ろう』ということで体制面やセットアップも含めて変えてくれたことが結果に繋がっていると思います」
そう語る坪井。P.MU/CERUMO・INGINGは昨年、坪井を菅沼芳成エンジニア、阪口晴南を田中耕太郎エンジニアが担当する体制だったが、今季からは田中エンジニアがチーフとしてチーム全体をまとめる立場となり、阪口は林寛幸エンジニアが担当するという3名体制となった。この体制は坪井自身もやりやすさを感じているという。
そんな中迎えた鈴鹿テストで坪井は、初日午前のセッション1で1分35秒470をマークしてトップに。これがテスト全体の最速タイムとなった。その後も坪井は初日午後のセッション2で2番手、2日目午前のセッション3でトップに立つなど、好タイムを連発した。
「少なくとも今はプラスの点、マイナスの点がしっかり評価できていて、フィーリング通りにタイムが上がったり落ちたりしているので、やりたいことはしっかりできているかなと思います」と冷静に分析する坪井。本当の勢力図は開幕するまで分からないとしたが、それでも今回の好タイム連発は、昨年不振に陥り自信を失いかけていた坪井にとっては精神的なカンフル剤になったようだ。
「テストなのでみんなダメ出しをしている最中ですし、これが本当の勢力図とは言い切れませんが、しっかりトップを取れるパフォーマンスがあるのはポジティブですし、1番を取れるのはドライバーとして素直に嬉しいことです」
「昨年のスーパーフォーミュラでは落ち込みましたが、スーパーGTではチャンピオンを獲れたので、ドライバーとしてそんなにヘタクソではないのかなと思うことができました。そしてスーパーフォーミュラでも今回のテストでトップをとれるパフォーマンスがあることを確認できたので、ある意味そこでも自信を取り戻すことができました。いつも通りの自分に戻れたんじゃないかなと思います」
「そういう意味では、自分の精神面的に良いテストだったと思います」
「去年は惑わされてしまい、自分の進むべき道から外れてしまったと思うので、今年はドンと構えて、やることをしっかりやれば結果に繋がると信じて頑張っていきたいです」
インタビューの中でも、笑顔を見せる回数が心なしか多かったように見えた坪井。スーパーGT戴冠をきっかけに、彼に風が吹きはじめているのかもしれない。
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