スーパーフォーミュラ冬のテストにビッグネーム登場か? 元F1ドライバー、ダニール・クビアト参加の可能性が浮上
スーパーフォーミュラのシーズン終了後に行なわれる鈴鹿テストに、元F1ドライバーのダニール・クビアトが参加することになりそうだ。
スーパーフォーミュラは例年、シーズン終了後に鈴鹿サーキットで合同テスト兼ルーキーテストを開催しているが、2023年の12月6日〜8日にかけて行なわれると見られる同テストではサプライズがある模様。元F1ドライバーであるダニール・クビアトがNAKAJIMA RACINGから参加する、という話があるのだ。
レッドブルやトロロッソ(アルファタウリ)で活躍したクビアトは、2021年にアルピーヌのF1リザーブドライバーを務めて以降、シングルシーターのマシンをドライブしていない。そんなクビアトのスーパーフォーミュラテスト参加は、アルファタウリのフランツ・トスト代表とNAKAJIMA RACINGのエントラント代表である本間勝久氏との長年の繋がりから実現したようだ。
トスト代表と言えば、かつてはラルフ・シューマッハーのマネージャーを務めていたことでも知られており、シューマッハーが1996年にフォーミュラ・ニッポン(現在のスーパーフォーミュラ)に参戦した際に所属したチームが、本間氏が監督を務めるTeam LeMansだった。ふたりは現在も親交があり、昨年のF1日本GPではアルファタウリのホスピタリティに本間氏が出向いてトストと談笑する姿も見られた。
12月の鈴鹿テストでは3日目がルーキー専用枠になりそうだが、クビアトはルーキーテストも含めて3日間を通してSF23をテストする可能性が高い。
また、NAKAJIMA RACINGが具体的にどういった布陣でテストに臨むのかは不明だが、チームのレギュラードライバーのひとりである山本尚貴は、スーパーGTでの事故で負った首の怪我の治療に専念するため、今季残りレースの欠場が決まっている。そのため、山本が12月のテストに参加するとは考えづらい状況ではある。
既報の通り、スーパーフォーミュラでは来季から、これまで自由な開発が行なわれてきたダンパーをオーリンズ製のものに共通化すると言われている。そして12月の鈴鹿テストは共通ダンパーを各チームが初めて使用する場になると見られており、そういったことを加味しても、チームはこのテストで来季のレギュラードライバーを起用したいはず。したがってクビアトが来日するということは、来季のフル参戦も視野に入れてのテスト参加という可能性が高い。
クビアトは既に、ランボルギーニのファクトリードライバーとしてLMDhプロジェクトに名を連ねているが、ランボルギーニは来季のWEC(世界耐久選手権)とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でLMDh車両SC63を走らせるとしているものの、具体的なドライバーラインアップは明らかにしていない。ただ、クビアトが仮にWECに参戦するとなったとしても、WECとスーパーフォーミュラは日程が重複していないため、掛け持ちは可能だろう。
今季1年目にしてスーパーフォーミュラのタイトル争いに加わったリアム・ローソンが来季は参戦しないであろうことを考えても、クビアトのような海外の有力ドライバーが参戦する可能性があるということはスーパーフォーミュラにとって朗報だろう。
ローソンは2024年のアルファタウリF1のレギュラーシートを獲得することができなかったが、レッドブルは彼をリザーブドライバーとして来季の24レース全てに帯同させたいと考えているようで、来季のスーパーフォーミュラが現状、6大会でF1と日程重複していることからも、ローソンが継続参戦する可能性は低いと言わざるを得ない。
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