復活の足掛かりとなるか? フェネストラズのシャシーを試した山下健太「想像以上に速くて乗りやすい」|スーパーフォーミュラ合同/ルーキーテスト
スーパーフォーミュラの合同/ルーキーテストで好タイムをマークした山下健太は、今季サッシャ・フェネストラズが使用したシャシーをテストしており、そのフィーリングは想像以上にポジティブなものだったようだ。
写真:: Masahide Kamio
鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーフォーミュラの合同/ルーキーテスト。各チームがシーズンオフのテストだからこそできる様々なトライを行ないつつプログラムを進めていたが、その中でKONDO RACINGの山下健太は安定して好タイムをマークした。
今季はサッシャ・フェネストラズと共にKONDO RACINGからスーパーフォーミュラに参戦した山下。フェネストラズがランキング2位を獲得したのとは対照的に、山下はランキング15位と低迷した。そして来季はフェネストラズのフォーミュラE参戦に伴い、新たに小高一斗をチームメイトに迎える。
そして今回のテストで山下は、今季フェネストラズを担当した村田卓児エンジニアと、今季フェネストラズがドライブした4号車を走らせた。カーナンバーは3となっているため分かりづらいが、ミラーやフロントウイングに入っている緑のラインがフェネストラズ号の面影を残している。
このフェネストラズ号は、第6戦富士で大クラッシュした後、新品同様に生まれ変わっている。その後のフェネストラズはマシンのバランスに違和感を訴えるケースも散見され、前半戦ほどのリザルトを残すことはできなかったが、それでも4戦でフロントロウ2回、表彰台1回を記録している。
そんなマシンを試した山下は、初日午前7番手、初日午後2番手、2日目午前3番手、2日目午後7番手と、安定した速さを見せた。曰く、今季自らがドライブした車両と比べるとかなり乗りやすいという。
「初日の走りはじめから、今年自分が乗っていた車両よりもフィーリングが良く、タイムも良いです」と山下は語る。
「想像以上です。ここまで違うとは思いませんでした。そのくらい違いました」
「(チームの2台に)バランスの違いがあるのは分かっていたのですが、実際どんな風に違うのかが分からなかったし、サッシャのクルマに自分が合わせられるのか不安でした。ただ、乗ってみたら速くて乗りやすかったですね。結構違うなと」
KONDO RACINGからのスーパーフォーミュラ参戦も、来季で7年目を迎える山下。しかしここ2シーズンは上位に進出できず低迷が続いた。彼はフェネストラズが抜けて若手の小高が加入する来シーズンも、チームの雰囲気や仕事の仕方には大きな変化はないだろうとしつつも、来季こそは何としても結果を残さないといけないという危機感を強めており、「そろそろ結果を出さないと自分のシートが危ないので、しっかりチャンピオン争いできるようにしたいです」とコメントした。
来季山下がどのエンジニアと組むのか、今回テストしたフェネストラズ号を来シーズンも使用するかは明かされていないが、これらのトライが山下の復活に寄与するか注目したい。
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