中嶋大祐、今季のSF参戦を辞退「気持ちを維持できなくなった」
ホンダから発表されたスーパーフォーミュラのドライバーラインアップに名前がなかった中嶋大祐。その理由は、本人の意向だったという。
中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING)
昨年までTCS NAKAJIMA RACINGからスーパーフォーミュラに参戦していた中嶋大祐。ホンダからすでに発表されている今季のドライバーズラインアップに彼の名前はなかったが、今後同カテゴリーには参戦しない意向であることを本人が明かした。
中嶋はフォーミュラ・ニッポン時代の2011年に同カテゴリーにデビュー。2013年の最終戦鈴鹿(Race1)と2016年の第6戦SUGOで2位表彰台を獲得したのが最高位である。特にSUGOの時は、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)とのマッチレースを繰り広げ、初優勝への期待も高まった1戦だった。しかし昨年は開幕戦鈴鹿での7位入賞以降はトップ10圏内でのフィニッシュができないレースが続き、苦戦を強いられた。
ホンダは先日、スーパーフォーミュラの今季体制を発表。まだB-MAX Racingのドライバーが未定ではあるものの、いずれのチームにも中嶋大祐の名前はなく、関係者の間からは驚きの声も上がった。
これについて中嶋に訊くと、今季の参戦に関しては自ら辞退をしたという。
「自分で乗りたいと思わなくなったから、乗らない……平たく言うとそんな感じです」
「スーパーフォーミュラって、どこまでいっても自分のチャレンジなんですよね。ドライバーもチームも純粋なチャレンジ精神で、一生懸命やるカテゴリーだと思います。その中で、今年に向けてチャレンジしていくという気持ちを維持できなくなったのが、大きな理由です」
前述でも触れた通り、2016年は勢いがあり、彼自身も自信を持っていたようだ。しかしその後環境が色々変わっていく中で、モチベーションが続かなくなったという。
「一昨年は結果も良かったですし、体制も自分の中では理想に近い状態で、戦っていける手応えはありました。それが昨年は急にエンジニアが変わったりして、周りがバタバタとしていく中で、自分自身のチャレンジしていこうという気持ちを維持することができなくなりました」
「単純に乗ること自体が、やりがいのあるチャレンジだと思う人もいるかもしれません。でも自分はそうは思えなくて……ちょっと気持ちが切れてしまいました」
参戦している全車が1秒以内にひしめき、0.001秒単位の差で予選順位が変わってしまうこともあるスーパーフォーミュラ。特にここ数年はレベルが急激に上がっている。それゆえに、ドライバーは極限のところまで気持ちを高めていかないと、上位に食い込むのは難しい。
また中嶋は、スーパーフォーミュラに関しては今後復帰の予定はないとのこと。今季はすでに体制が発表されているスーパーGTに専念し、好結果を目指していくという。
「基本的に(スーパーフォーミュラの復帰は)あるとは思っていないですね。そういう(チャレンジしたい)気持ちになれば幸せなことですけど、今のところは予定はないですね」
「スーパーGTの方は、昨年は本当にうまくかみ合えば良い結果を出せていたと思います。鈴鹿1000kmでもタラレバですが、ペナルティとかタイヤのパンクがなければ上位にいけていたかもしれません。タイヤメーカーも含め、チームワークはすごくいいですし、体制も昨年とは変わらないので、もっと上位を目指して頑張っていきます」
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