【スーパー耐久】土屋圭市が14年ぶりにレース参戦「緊張しました」
鈴鹿で行われているスーパー耐久で14年ぶりにレース本格参戦した土屋圭市。予選を終え、土屋はその感想を語った。

鈴鹿サーキットで行われているスーパー耐久第3戦。今回はST-TCRの#97 Modulo CIVIC TCRから土屋圭市が14年ぶりにレースに本格参戦。久しぶりの予選アタックを終え、その感想を語ってくれた。
かつてはル・マン24時間レースで総合2位に入るなど国内外のレースで大活躍した土屋。2003年の全日本GT選手権を最後に現役を引退していたが、今回は14年ぶりにレースに参戦することになった。
現在ではスーパーGTに参戦するARTAでエグゼクティブアドバイザーを務め、いつも冷静かつ堂々とした表情が印象的な土屋ではあるが、いざドライバーとしてコックピットに座ると「緊張しますね」と、現役当時の感覚を思い出しているようだった。
今回はWTCCで活躍中の道上龍もチームメイトとしてエントリーしており、金曜日に行われた専有走行から、彼の走りも参考にして予選に繋げていったとのこと。実際に土屋が担当したAドライバー予選ではクラストップからは1秒差の2分16秒942をマーク。総合でもクラス3番手に入った。
「道上はWTCCに乗っていて、FFの走らせ方がうまいです。昨日の練習走行でロガーを見ると、その辺が分かるので、それをみて走りを修正して予選の道上から教わった通りに乗ったら結構良かったですね」と振り返った土屋。
ホンダ・シビック勢は開幕2連勝と絶好調だが、その分ウェイトハンデも積み重なっており、予選ではまたしてもアウディの先行を許す展開。また今回から参戦しているフォルクスワーゲンのゴルフGTI TCRにも予選では負ける結果となってしまった。
一発の速さという部分では、ライバルが有利なように見えるが、その分4時間レース全体を考えた総合力で勝機を見出したいと、土屋は語っていた。
「予選だけを見るとゴルフもアウディも速いので、決勝の4時間をどうまとめるかというので勝負していくしかないですね。ウェイトも30kg積まれていて、その分、上りはキツいしブレーキは辛いです」
「この調子だとゴルフにもアウディにも負けてしまうので、戦略的に4時間をどう戦っていくかですね」
取材・執筆/吉田知弘
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