初勝利D’station Porsche、佐々木主浩総監督「全員が安定していた」
スーパー耐久最終戦で初勝利を挙げたD'station Porsche。チームの総監督を務める佐々木主浩は「勝てて良かった」と満面の笑みで語った。

岡山国際サーキットで行われたスーパー耐久第6戦。ST-Xクラスは#777 D’station Porsche(星野敏/荒聖治/近藤翼)が優勝。3人のドライバーと佐々木主浩総監督は最高の結果で今シーズンを締めくくり、喜びの表情をみせていた。
チーム初のポールポジションを勝ち取った#777 D’station Porscheは、荒がスタートドライバーを担当。スタート直前に雨量が強くなりセーフティカー先導となったが、序盤から着実な走りで後続の日産GT-R勢を引き離していく走りを披露した。
レースを振り返った荒は「このレースウイークは天気が悪かったんですけど、走り出しから我々のポルシェはすごく速くて流れが良かったです。最終戦をこういう形で、最高の結果で終えられたというのは、本当良かったなと思いますし、勝てたのが嬉しかったです」と、チーム初勝利の喜びを噛み締めていた。
チームオーナーであり、Aドライバーを務める星野敏。担当した中盤のスティントでは1分43秒台を連発するなど、ジェントルマンドライバーの中では一番速いペースで周回。そして最初のスティントで荒が稼いだ13秒のリードを38秒にまで広げる走りを披露した。
「最終戦で優勝できて、本当に嬉しいんですけど、開幕戦でクラッシュしてクルマを壊してしまったことを考えると、本当に信じられない結果で、本当にチーム全員のおかげだと思っています」と語った星野。雨のコンディションの中でポルシェの特性を存分に活かせたことが、この勝利に繋がったという。
「ポルシェ自体(雨は)速いんですけど、セッティングは決まったのもありましたし、ポルシェの特性を存分に活かすことができました。いい締めくくりとなりました」
最終スティントを担当した近藤も「星野選手と荒選手が素晴らしい走りをしてリードを築いてくれたので、僕はそれを守るだけでした。今年は2人のドライバーと組むことができて、本当にたくさんのことが勉強できました」とコメントした。
また、今季チームの総監督を務めている佐々木主浩も、ようやく掴んだ勝利に満面の笑みだった。
「勝てて良かったです。チームも自信持ってやってくれました。特に星野さんがすごい走りをしてくれましたし、本当に今回は全員が安定していました。雨の中でしたが、みんなが自信を持ってやっていたので、本当に嬉しいです」
取材・執筆/吉田知弘
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この記事について
シリーズ | スーパー耐久 |
イベント | 第6戦岡山 |
サブイベント | 日曜日 決勝レース |
ロケーション | 岡山国際サーキット |
チーム | D'station Racing |