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王者から絶対王者へ……さらなる進化をみせたGTNET GT-R

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王者から絶対王者へ……さらなる進化をみせたGTNET GT-R
執筆:
2019/12/25 8:02

各クラスともに白熱した2019年のスーパー耐久。その中でも他を寄せ付けない強さを見せつけたのが、ST-Xクラス2連覇を果たした#1 GTNET GT3 GT-Rだった。

 ピレリスーパー耐久シリーズ2019で2年連続ST-Xクラスを制した#1 GTNET GT3 GT-R。今シーズンも最終戦を待たずにタイトルを決定したのだが、昨年以上に強さが際立ったレースを毎回披露した。

 2018年と同様に浜野彰彦、星野一樹、藤波清斗のメンバーで臨んだ2019シーズン。開幕戦鈴鹿こそ不運なアクシデントでポジションを大きく落としたが、それ以降は第2戦SUGOから第4戦オートポリスまで3連勝をマーク。最終戦岡山を待たずに2年連続のST-Xクラス年間王者に輝いた。

富士24時間でみせた“勝利を呼び込むチーム力”

#1 GTNET GT3 GT-R

#1 GTNET GT3 GT-R

Photo by: Tomohiro Yoshita

 特に彼らの強さが際立ったのが、連覇を目標に乗り込んだ第3戦富士24時間レース。序盤から2018年スペックのGT-R NISMO GT3を使う#300 TAIROKU Racing with B-Maxとの一騎打ちとなったが、2015年スペックの1号車も粘り強く走り続けトップ争いに絡んだ。最終的に、残り4時間のところで300号車にミッショントラブルが発生。これで勝負がつき、1号車は2年連続で総合優勝という栄冠を勝ち取った。

 そのレース後、エースドライバーである星野は2019年の富士24時間制覇の要因を次のように語った。

「僕はGTNETというチームの発足時から携わっていますが、最初の頃はトラブルも多かったです。(結果が悪かったレースで)悔し涙を流している人もたくさんいました」

「ここにくるまでチームは本当に苦労したと思います。でも(チーム代表の)尾本さんは、外注でプロのメカニックを雇ってレースに出るのではなく、チーム全体を育てて完全に自チームでやるんだという取り組みを数年前から始めていました。それがこの24時間の結果に辿り着いています」

「このレースだけのために何かをやってきたのではなくて、何年も前から尾本さんを中心にチームのみんなでやってきたことが、今回の結果につながったんだと思います」

「そういう彼らを僕も見ていたので(2連覇という快挙達成は)本当に信じられないですし、メカニックひとりひとりに向上心があるということに尽きると思います」

 振り返ってみると2018年スペックのGT-Rを使い、有力ドライバーを多数起用した300号車はレースペースでも他を圧倒していた。しかし、その一方でミスやトラブルが目立ったのも確かだった。

 それに対し1号車は序盤から致命的なミスやトラブルがほとんどなく、300号車が脱落して1号車が独走状態になってからも、各ピットストップでトラブルがないか細部をチェックしていた。まさに“念には念を”という姿勢が、王者の風格を感じさせるシーンでもあった。

 こうした“1号車が誇るチーム力”は第4戦オートポリスでも発揮された。#777 D’station Vantage GT3とトップ争いを繰り広げていた1号車は、急な雨による緊急タイヤ交換で迅速な作業を披露。ピットストップで777号車を逆転しそのまま優勝。改めて“チャンピオンチームの底力”を見せつけた瞬間だった。

 シーズン後半はウェイトハンデに苦しめられるレースが続いたが、今シーズンもCドライバーとして様々な場面で活躍した藤波は、常にマシンを最高の状態に整えてくれたチームのおかげだと語った。

「チームが本当にいいクルマを作ってくれて、いいチームメイトに恵まれて、2年連続チャンピオンが獲れましたし、富士24時間も連覇できました。こんなに最高の成績を残せたのもみんなのおかげです。僕はただただ走っただけで……本当にチームのみんなに感謝です」

「2020年の体制についてはどうなるか分からないですけど……もし出来るのであれば、このメンバーでやりたいですし、もちろんシリーズと富士24時間の3連覇は目指したいですね」

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貪欲な姿勢に周囲も全力サポート……浜野彰彦の“進化”

浜野彰彦、星野一樹、藤波清斗(#1 GTNET GT3 GT-R)

浜野彰彦、星野一樹、藤波清斗(#1 GTNET GT3 GT-R)

Photo by: Tomohiro Yoshita

 そして強くなったのはチームのメカニックたちだけではない。1号車に携わるドライバーもチャンピオンという地位におごことなく、レベルアップを続けたことが2年連続チャンピオンという新たな栄誉を手にする原動力となった。その中でもAドライバーである浜野彰彦の“進化”は欠かすことができなかった。

 シーズン終了後、星野はこう語った。

「昨年は(藤波)清斗が本当に強くなってくれて、今年はそのパフォーマンスを安定して発揮してくれました。浜野(彰彦)さんは1年目は素晴らしい走りをしてくれてチャンピオンも獲れましたが、2年目である今年はおごることなく『自分のダメだったところを改善できるように頑張ります!』と言ってくれて、僕もその想いに応えられるように常に全力でサポートしました」

「最終戦岡山での予選も(ウェイトハンデを積んでいるにも関わらず)本当に速かったですし、いつもノーミスでレースをしてくれるようになりました。だから今年は作戦の幅も広がったし、浜野さんがプロと遜色なくやってくれたところは心強かったです。昨年よりもさらに強いチャンピオンの走りを見せられたのかなと思います」

 近年のST-Xクラスは現役のスーパーGTドライバーが参戦するなどハイレベル化が著しい。その中でジェントルマンドライバー(Aドライバー)の役割が非常に重要になっている。その中で2019シーズンは浜野の、自身の走りを向上したいという“貪欲な姿勢”が毎レースのように垣間見えた。

 ただ、浜野は自身が貪欲に戦える環境を用意してくれたチームに感謝していた。

「こうして1年間やらせてもらって、チームに少し貢献できたかなというところもありましたし、タイムのアベレージでみても昨年を上回ることができました。だけど最終戦の週末で新たな発見があって……自分はプロではないにも関わらず、(専有走行などで)たくさん乗らせてもらって、いろいろなことに気づかせてもらいました。本当にそういう環境を作ってもくれているチームに本当に感謝です」

 数々の失敗と敗北を乗り越え2018年に悲願のシリーズタイトルを手にしたGTNET MOTORSPORT。ゼッケン1番をつけた2019年は“王者”という地位におごることなく、ドライバーとスタッフそれぞれがさらなる高みを目指した。その結果、気がつくと“絶対王者”と言って過言ではないほどの強さを手にしていたのが印象的だった。

 2020年に関しての体制は現時点では全くの未定とのことだが、継続してST-Xクラスに参戦するとなれば、彼らを倒すのは一筋縄ではいかないだろう。それほどまでの“強さ”を見つけられた2019シーズンだった。

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この記事について

シリーズ スーパー耐久
ドライバー 星野 一樹 , 藤波 清斗
執筆者 吉田知弘