3年目の富士24時間が開幕、777号車ヴァンテージGT3が予選PPを獲得
2020年のスーパー耐久第1戦富士24時間レース。公式予選ではこのレース初の総合優勝を狙う#777 D’station Vantage GT3が他を圧倒する速さをみせた。
写真:: 吉田知弘
富士スピードウェイで開幕したピレリ スーパー耐久シリーズ第1戦「富士SUPER TEC24時間レース」の公式予選が行なわれ、#777 D’station Vantage GT3が総合ポールポジションを獲得した。
本来は6月に開催される予定だった国内唯一の24時間レースだが、新型コロナウイルスの影響により、シーズンの開幕戦として3ヵ月遅れで行なわれることになった。また今回は観客を動員しての開催ということで、早くも予選日からグランドスタンドや各コーナーの観戦エリアにファンの姿が見られた。
青空が広がる中で始まった公式予選。スーパー耐久では各ドライバーごとにセッションが設けられ、そのうちAドライバーとBドライバーの合算タイムでスターティンググリッドが決められる。
その中で最高峰のST-Xクラスで群を抜く速さをみせたのが777号車のヴァンテージGT3だった。まずは星野敏がAドライバーのタイムアタックを担当し1分41秒915をマーク。2番手以下に1.6秒以上の大差をつける快走をみせた。2番手には#888 HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3の山脇大輔、3番手にMP Racing GT-RのJOH SHINDOがつけた。
続くBドライバー予選では0.001秒単位の接戦となり、目まぐるしく順位が入れ替わる白熱した展開となった。その中で富士24時間3連覇を狙う81号車の星野一樹が1分40秒902を記録しトップに浮上。そこに777号車の藤井誠暢が0.026秒差で続いた。このままの順位で決まりかと思われたが、9号車の柴田優作が1分40秒870を叩き出し、トップに躍り出た。ここでチェッカーフラッグとなりセッションが終了。Bドライバー予選では9号車が最速タイムを刻んだが、Aドライバーとの合算では777号車がライバルを圧倒し、2020シーズンの開幕戦でポールポジションを勝ち取った。総合2番手には9号車、総合3番手には888号車がつけた。
今週末の本命と言われている#81 DAISHIN GT3 GT-Rは総合4番手につけたが、その後に行なわれたDドライバー予選中に右フロントホイールが脱落するアクシデントが発生した。ドライブしていた藤波清斗は自力で脱出し無事だったが、マシンに大きなダメージを負っており、明日の決勝に向けての影響が懸念される。
ST-Zクラスは今年からスーパー耐久初挑戦となる#20 SS/YZ BMWがトップタイムを記録し、接戦となったST-TCRクラスは#65 REBELLION Mars Audi RS3 LMSがクラスポールポジションを獲得した。
今季は2台体制で臨むROOKIE RacingはST-1クラスの#28 ROOKIE Racing GR SUPRA、ST-2クラスの#32 ROOKIE Racing GR YARISともにクラストップタイムをマーク。特に28号車のGRスープラは総合6番手に食い込む速さをみせた。また日本で18年ぶりにレースをするミカ・サロも#12 FMR Porsche Cayman GT4のAドライバー予選に出走し、果敢なアタックを披露。総合14番手、クラス2番手で予選を終えた。
この他、ST-3クラスは#15 岡部自動車RECAROフェアレディーZ、ST-4クラスは#310 GR Garage水戸インターGR86、ST-5クラスは#88 村上モータースMAZDAロードスターがそれぞれクラスポールポジションを獲得した。
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