S耐第5戦オートポリス|777号車D’stationが今季2勝目、ST-X王座決定は最終戦に持ち越し
2020スーパー耐久第5戦オートポリス。最高峰のST-Xクラスは#777 D’station Vantage GT3が優勝し、チャンピオン決定は最終戦に持ち越されることとなった。
#777 D’station Vantage GT3
Jun Goto
オートポリスで行なわれたピレリ スーパー耐久シリーズ2020の第5戦。決勝レースはポールポジションからスタートした#777 D’station Vantage GT3が今季2勝目を飾った。
今回も決勝レースは全クラス混走の5時間耐久レースで争われたが、12月のオートポリスは厳しい寒さで、晴れてはいるものの気温5度、路面温度10度というコンディションとなった。そのため、タイヤのウォームアップなどを考慮し、エクストラフォーメーションラップとして3周にわたってセーフティカー先導で隊列走行が続き、レーススタートとなった。ポールポジションの777号車は前回と同様に星野敏がスタートドライバーを務め、ポジションを守って1コーナーを通過したが、#888 HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3(根本悠生)が2周目にトップに浮上した。
888号車がそのままレースをリードしていくかに思われたが、反則スタートがあったとしてドライブペナルティが出された。888号車は7周目にそれを消化し、4番手まで後退したが、根本はそこから怒涛の勢いで追い上げを開始し、次々と前のマシンをパス。スタートから40分が経過した19周目には777号車を再び抜いてトップに立った。
一方、2番手に下がった777号車は30周を終えたところでピットインし、近藤翼が乗り込んだ。これに対し、888号車は44周目まで引っ張って最初のピットストップを行ない山脇大輔に交代。この間に777号車がトップを奪い返した。そこから近藤は安定したペースで周回を重ね、後続とのリードを広げていった。
条件次第では、このオートポリスでチャンピオンが決まる可能性もあった888号車だが、この第2スティントで#9 MP Racing GT-R、#81 DAISHIN GT3 GT-Rにも抜かれてしまい、4番手に後退した。
トップの777号車は安定したペースで周回を重ね、開始2時間を経過したところで2番手以下に対して1分のリードを築いた。そしてレースの折り返しを過ぎた77周目に藤井誠暢に交代し、さらにリードを広げていった。最終スティントは再び近藤が担当し、危なげない走りで1分のリードを守りきり、154周でフィニッシュ。今季2勝目を飾った。2位には9号車、3位には81号車のGT-R勢が続いた。
これでST-Xクラスのチャンピオン争いは今回で決着がつかず、来年1月に鈴鹿サーキットで行なわれる最終戦に持ち越されることとなった。
ST-Zクラスは#3 ENDLESS AMG GT4が激戦を制し優勝。ST-TCRクラスは終盤に逆転トップに浮上した#97 Racer ホンダカーズ桶川 DOME CIVICが今季初優勝をマークした。
ST-1は#28 ROOKIE Racing GR SUPRA、ST-2クラスは#32 ROOKIE Racing GR Yarisが制し、ともに最終戦を待たずにクラスチャンピオンを決定。ST-3クラスは#52 埼玉トヨペットGB クラウンRS、ST-4クラスは#310 GRGarage水戸インターGR86、#456 odula AVANTECH ロードスターがそれぞれクラス優勝を果たした。
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