微妙な雨にも動じず。TKRI松永建設AMG GT3が連覇|スーパー耐久富士24時間
スーパー耐久第3戦の富士24時間レースでは、23号車TKRI松永建設AMG GT3が2年連続の優勝を飾った。
#23 TKRI松永建設AMG GT3
写真:: 皆越 和也
スーパー耐久シリーズ2026第3戦『富士24時間レース』は、6月5〜7日に富士スピードウェイにおいて開催。今回は全11クラスに62台の車両がエントリーした。レースは予選4番手スタートの23号車TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/片岡龍也/中山友貴/元嶋佑弥)が逃げ切り大会連覇を果たした。
S耐シリーズの1戦として2018年に復活した24時間耐久レースには、開催された3日間で前年比21.3%増の6万4900人と多くのファンが集まり賑わいを見せた。コースサイドにはキャンプテントが並び、レースイベント全体を楽しむファンの姿が定着しつつある。
台風6号の影響もあり4日までスケジュールが変更されるなど慌しかったイベントだったが、5日に行われた公式予選でポールポジションを獲得したのは、ST-Xクラス(全7台)の今季初参戦となる81号車DAISHIN GT-R GT3(大八木龍一郎/坂口夏月/木村偉織/徳升広平/藤波清斗)。これに31号車DENSO LEXUS RC F GT3(永井秀貴/蒲生尚弥/小河諒/嵯峨宏紀/阪口晴南/永井宏明)、777号車D’station Ferrari 296 GT3(星野敏/藤井誠暢/金丸ユウ/近藤翼)、23号車メルセデスが続いた。
6日15時のスタートで81号車GT-Rが抜け出したが、やがてタイヤのグリップが落ち777号車フェラーリがレースをリードする形となった。31号車RC Fはマシントラブルで後退し、代わって今季開幕から連勝中ながら翌週のル・マン24時間に出場するエースの太田格之進を欠く33号車Craft-Bamboo Racing Mercedes AMG GT3(LEE JEFFREY/OJEDA JAYDEN/SUN JINGZUC/FONG ADDERLY/カレンダー トム)が777号フェラーリ、81号車GT-R、23号車メルセデスとの上位争いに加わった。
しかし夜になり777号車フェラーリはバックマーカーとの接触もありサスペンションを傷めその修復のために順位を落とした。これで81号車GT-Rと23号車メルセデスがピットインのタイミングで順位を入れ替えるという一騎討ちの形となり、それは夜が明けても続くことになった。
7日の天気予報は午後から雨というものだったが、午前中に霧雨から弱い雨となった。路面はまだドライタイヤで当面問題ないという状況だったが、ここで81号車GT-Rがウェットコンディションでの逆転を狙いレインタイヤに履き替えた。しかし雨量は増えることはなく、ドライタイヤのままの23号車メルセデスがこのスティントでトップを奪った。次のピットで81号車GT-Rはタイヤをスリックに戻すことになった。
2台が同一周回にあった残り30分の時点で、81号車GT-Rは燃料補給のために最後のピットイン。雨量は徐々に増しておりここで再びレインタイヤに交換し勝負に出た。レース終盤、81号車GT-Rの木村は23号車メルセデスの元嶋を追い上げるも、元嶋もスリックタイヤのまま濡れた路面でミスなくトップを守って24時間を走り切り、1分19秒725の差でチェッカー。23号車メルセデスは大会2連覇を達成した。3位は33号車メルセデスだった。
ST-Zクラス(全11台)は、52号車埼玉GB GR Supra GT4 EVO2(松井宏太/野中誠太/服部尚貴/吉田広樹/平良響)が終始レースをリード。トップチェッカーを受けたものの、”ジャッキダウン中にエンジン始動且つ作業完了前に動き出した”とされ決勝結果に105秒加算。これで2位チェッカーの25号車日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(大塚隆一郎/富田竜一郎/篠原拓朗/松田次生/ロニー・クインタレッリ/柳田真孝)が逆転優勝を飾ることになった。
ST-TCR(全2台)は19号車BRP★NUTEC 制動屋 CUPRA TCR(近藤説秀/末廣武士/東風谷高志/井本大雅/大原佳祐/石井一輝)が連勝。ST-USAクラス(全1台)は250号車BRP★HOJUST MUSTANG DHR(猪爪杏奈/大野尊久/奥村浩一/竹本優月輝/いとうりな/松本玲二)がトラブルを抱えながらも終盤にコースへ出て完走&優勝した。
メーカーの開発車両によるST-Qクラス(全5台)は4台が完走。中でもレーシングカーとして世界初となる超電導モーターを組み込んだ液体水素燃料車で注目された32号車TGRR GR Corolla H2 concept(MORIZO/石浦宏明/大嶋和也/豐田大輔/福住仁嶺)は、483周で24時間を走りきった。
ST-1クラス(全2台)は47号車D’station Porsche 992(浜健二/星野辰也/田中哲也/樺木大河/ジェイク パーソンズ)が連覇。ST-2クラス(全8台)は、13号車ENDLESS GRYARIS(花里祐弥/石坂瑞基/伊東黎明/岡田肇)が初制覇し、ST-3クラス(全2台)は39号車エアバスターWinmax RC350 EXEDY(高橋裕史/伊藤鷹志/酒井仁/藤田真哉/高砂岳美/安井和弥)がシリーズ3連勝を飾った。
ST-4クラス(全10台)は41号車HC GALLERY EXEDY GR86 WINMAZ(島拓海/冨林勇佑/丸山陽平/橋本隼/大田優希/井上雅貴)が今季初優勝。前輪駆動のST-5Fクラス(全6台)は”公団ちゃん”としておなじみの11号車FCR58 SAKAE-MS FIT(ピストン西沢/小田優/三輪英則/大島良平/瀬戸惇吾/四倉悠聖)がシリーズ初優勝を飾った。後輪駆動のST-5Rクラス(全8台)は88号車トレジャーワンwith村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/黒沼聖奈/吉田綜一郎/太田達也)が今季2勝目を挙げた。
シリーズ第4戦は、7月4〜5日にスポーツランドSUGOにおいて2グループ×4時間レースとして開催される予定。
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