今季ピレリのワンメイク供給となるS耐久、気になるタイヤの印象は?

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今季ピレリのワンメイク供給となるS耐久、気になるタイヤの印象は?
執筆: 吉田知弘
2018/03/07 4:10

今年から全車ピレリタイヤを装着するスーパー耐久。テストでの印象を各ドライバーに訊いた。

 今年からスーパー耐久のオフィシャルサプライヤーとなるピレリ。3月3日の公式テストでは各車がピレリタイヤを履いて周回を重ねていたが、気になるタイヤの印象について、各ドライバーに訊いた。

 すでにシーズンオフの間から、各チームが独自でテストを行い、ピレリタイヤの特性に合わせたマシンセッティングの変更や、走らせ方の確認を行ってきていた模様。それでも、マシンセッティングに関しては“イチからやり直し”というチームが大半のようだ。

 ST-Xクラスの#99GTNET MOTOR SPORTS(日産GT-R NISMO GT3)の藤波清斗は「ヨコハマタイヤと全然(特性が)違うので、マシンのセッティングもイチからやり直した感じでした。(昨年と比べると)クルマの方向性は全然違いますね」とコメント。ST-4クラスで昨年チャンピオンを獲得した#86 TOM’S SPIRIT(トヨタ・86)の松井孝允も「特性がちょっとクセがある感じですが、それさえ掴めれば普通に乗れます。(昨年までと比べると)走らせ方はちょっと違いますね。クルマ側もガラッとセッティングを変えました」と語っていた。

 さらに松井は、タイヤの印象についてこのように付け加えた。

「あとはタイヤのライフは長いかな……という印象です。かといって、そこまでグリップが低いわけでもないです。今年は3時間のレースが少ないですし、気温が上がってくるとどうなるかわかりませんが、86とかだとタイヤ無交換でも行けそうな感じはありますね」

 また今年も#24KONDO RACING(日産GT-R NISMO GT3)から参戦する藤井誠暢は、GT3マシンで争われるST-Xクラスに関しては、タイヤがピレリに変わったことで今まで以上に僅差の戦いになるのではないかと予想している。

「走行中の温度変化が少なくて、安定しているという印象です。あとGT3マシンに関しては、ブランパンGTをやっているSROが各車のBoP(性能調整)を決めていますが、ピレリをベースにしてやっているので、(今年は)クルマに対しての特性差はなくなったと思います。今日のタイムを見てもそうですが、各マシンのタイム差が小さくなっていますし、今シーズンは間違いなく今までより僅差の戦いになると思います」

 GT3マシンのBoPは、基本的にブランパンGTシリーズ(ピレリタイヤがワンメイク)を統括するSRO Motor Sports Groupが定めた数値が基準となるため、ピレリタイヤとの各マシンのマッチングも含めて、差がなくなるような数値となる。それが今年はスーパー耐久でもピレリのワンメイクとなるため、特にST-Xクラスは昨年以上に激戦のシーズンとなりそう。実際に公式テスト各セッションのタイムを見ても、0.3〜0.4秒以内に2台、3台がひしめいている状況もあれば、セッション2では1秒以内に7台が入るなど、昨年にも増して僅差となっていた。 

 開幕まで1ヶ月を切ったスーパー耐久シリーズ。今年から新しいワンメイクサプライヤーとなるピレリが、さらにレースを面白くし、各クラスの勢力図を書き換える“鍵”になっていきそうだ。

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シリーズ スーパー耐久
執筆者 吉田知弘
記事タイプ 速報ニュース