99号車GT-Rの藤波清斗「次はニュル24時間に挑戦してみたい」

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99号車GT-Rの藤波清斗「次はニュル24時間に挑戦してみたい」
執筆: 吉田知弘
2018/06/07 10:29

富士24時間レースで総合優勝を飾った#99 Y’s distraction GTNET GT-Rの藤波清斗がレースを振り返り、次はニュル24時間を目指したいと目標を語った。

 6月2〜3日に富士スピードウェイで50年ぶりに開催された富士24時間レースの決勝で総合優勝を飾った#99 Y’s distraction GTNET GT-R。24時間のうち半分近い10時間を走った藤波清斗がレースを振り返り、次の目標を語った。

 最高峰のST-Xクラスは序盤から緊迫したトップ争いが繰り広げられたが、レース後半はトラブルやアクシデントで脱落するマシンが徐々に増えていった。その中で99号車は最後まで安定したペースを維持。序盤からトラブルを抱えながらの走行ではあったが、それを深刻化させないレース運びでトップを死守し、2位以下に5周差をつけて優勝を飾った。

 今回はスーパーGTでも活躍する安田裕信を助っ人に迎え、レギュラーの浜野彰彦、星野一樹、藤波清斗、そしてスポット参戦のサン・ジェンの5人体制でレースに臨んだ99号車。しかしST-Xのレギュレーションでプラチナドライバーである星野と安田は2人合わせて全体の40%(9時間36分)しか乗車することができない。つまり、残る3人で14時間24分を走らなければならなかったのだ。

 その中で、エキスパートドライバーで、S耐の経験も豊富な藤波が1人で合計10時間近くを担当。昼夜問わず安定した走りをみせたことが、勝利に繋がった。

富士24時間を制した#99 Y's distraction GTNET GT-R
富士24時間を制した#99 Y's distraction GTNET GT-Rのメンバー

 

 彼の活躍に、今回助っ人として加入した安田は「今回は藤波がいっぱい乗ってくれました。彼の実力は知っていたんですけど、ちゃんと結果を出してくれました。カートの時から面倒を見ていたので、(藤波の活躍は)嬉しかったですね」と語る。

 今季もシーズンを通して一緒に戦っている星野も「プラチナドライバーの規定で僕たちは全体の40%しか乗れなくて、エキスパートドライバーである(藤波)清斗の役割がすごく重要でした。『今回、良い仕事したら”オトコ”になるぞ』とハッパをかけていたんですけど、それを見事成し遂げてくれました」と、藤浪の頑張りを高く評価した。

 レース前から10時間を担当することを聞かされていた藤波は、強い覚悟の上でレースに臨んだという。

「24時間のうち10時間を走らなければいけないという仕事を与えられました。昨年も(レース中に)足を引っ張ったところもあったので、監督からも『(1人で合計)10時間いけるか? それとも誰か(他のドライバー)を追加するか?』と聞かれた時に、『僕でいかせてください』と言いました」

「チームも僕の意見を尊重してくださってサポートしてくれたし、先輩方も24時間の経験があったので、色々アドバイスをいただきながら、チームにも良いクルマを作ってもらって、監督からも良い指示を受けて、本当みんなに支えられて今の僕があります。本当に感謝しています」

 そう語る藤波は、残り1時間を迎えるところで99号車に乗り込み、24時間レースのアンカーを任される。トラブルを抱えている状態で最後まで気が抜けない場面だった当時の状況を次のように語った。

「(2番手との)ギャップも4周くらいあったので、攻めたい気持ちもありました。でも、それで何かあったらどうしようもないので、本当に”カメさん”状態で、すごくノロノロとしたペースにするくらい、気持ちに余裕を持って走っていました」

 昨年は重要な場面で焦りが出て、ミスをしてしまう場面が多かった藤波。しかし今年は見違えるほど状況に応じた冷静なレース運びをみせ、シーズン前半で早くも99号車に2勝目をもたらした。

 そして、この富士24時間をきっかけとして、今後はニュルブルクリンク24時間レースにも挑戦してみたいと語った。

「(初めての24時間レースは)良い経験になりました。今後も24時間レースが開催できるんであれば、続けていってほしいなと思います。特に夜間走行が気に入りました」

「今後も(24時間レースに)挑戦して行きたいですし、できればニュル24時間とかにも挑戦してみたいですね。これを機に、僕自身もっと実力をつけていって、挑戦していければなと思います」

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この記事について

シリーズ スーパー耐久
イベント 第3戦富士SUPER TEC 24時間レース
サブイベント 決勝(日曜日)
ロケーション 富士スピードウェイ
執筆者 吉田知弘
記事タイプ 速報ニュース