
50年ぶりに富士スピードウェイで開催される富士24時間レースに参戦する脇阪寿一は、このレース開催に向け尽力してきた関係者を讃えていた。
富士スピードウェイで行われているピレリ スーパー耐久シリーズ2018第3戦「SUPER TEC富士24時間レース」に参戦する脇阪寿一は、このレース開催に尽力しているスタッフを讃えるとともに、今後も富士24時間レースを盛り上げていくことをしっかり考えていきたいと語った。
昨年もスーパー耐久の富士ラウンドにスポット参戦した脇阪。当時は#10 Racingline PERFORMANCE GOLF TCRからエントリーし、チームの助っ人を務めるのと同時に、TOYOTA GAZOO Racingが目指す「もっといいクルマ作り」に貢献すべく、フォルクスワーゲンのTCR車両で自らレースをすることによって、他メーカーのクルマを”勉強”していた。
今年も同じ#10 Racingline PERFORMANCE GOLF TCRのAdenauからエントリーする脇阪だが、昨年とは違い、富士スピードウェイで50年ぶりに開催される24時間レースを盛り上げたいという思いが強いという。
「最初、富士スピードウェイの原口社長らから”近隣の了解を得て開催にこぎつけた”と聞きましたが、普通は今回だけ(お願いに)行っても、了解をもらえるものではないです。それは(富士スピードウェイが)長きにわたって信頼関係を構築して、モータースポーツ文化を発展させることによって、近隣の方々に貢献していくのかということもお話されての実現だと思います」
「実際にオフィシャルさんもレース中は交代しながら対応してくれますし、他にも色々大変なところがあるだろうと想像できます」
「僕自身、(国内で)久しぶりに24時間レースがあるから出るという感覚ではなく、このレースの実現に頑張ってきた人たちに対する想いがあります。その中で我々としてもどう盛り上げられるかということを考えないといけないし、このレースを10年後には風物詩となるようにしたいという話もあるので、そこで我々がファンに対してどう対応していくか、自分たちがプラスアルファで何ができるかということを意識しながらやりたいなと思っています」
そう語る脇阪は、富士24時間レースに向けたサーキットの設備改修についても絶賛。特に5月上旬のテストと比較して飛躍的に進歩し、各ドライバーからも高評価の夜間走行時のコースの照明についても、次のように語った。
「(夜間の練習走行で)ヘッドライトに少しトラブルが出て、走行中にライトが消えたんですよ。その中で走ったんですけど、ニュル(ニュルブルクリンク)より100倍よく見えます。それは本当に富士スピードウェイがよく頑張ってくれたと思います。(F1のような)ナイトレースとまでは言わないけど、ナイトレースとニュルの間くらいの明るさがあって、安全面を考慮して設備投資してくれたところには感謝したいなと思います」
今年の5月と6月には、富士24時間レースへの参戦に加えて、TOYOTA GAZOO Racingのアンバサダーとしてニュルブルクリンク24時間とル・マン24時間にも参加する予定の脇阪。2レースはマイクを握り、今週末の富士24時間ではステアリングを握るが、まずは自分自身が楽しみたいと語った。
「このレースは基本的に(自分が)楽しまないと、楽しみなんて伝えられないので、どれだけ自分が楽しめるのかということを意識して頑張りたいなと思います」
「初夏の短い期間の中で、3つの24時間レースを楽しめるという素晴らしい環境を与えていただきました。(各レースとも)それぞれ楽しみ方も違うし、お客さんも違うし、雰囲気も違います。それらを体に沁み込ませながら、今後の自分の活動に役立てていきたいです」
この記事について
シリーズ | スーパー耐久 |
イベント | 第3戦富士SUPER TEC 24時間レース |
サブイベント | 予選日 |
ロケーション | 富士スピードウェイ |
執筆者 | Tomohiro Yoshita |