ホンダドライバーがメルセデスをドライブ。外国籍チームで貴重な経験積んだ太田格之進「今後どんなチャンスがやってきても、活かせるはず」

スーパー耐久の富士24時間レースでクラフト・バンブー・レーシングから出走した太田格之進。今後はチームとの関係を深め、さらなる出場機会を得ることにも前向きだ。

Ohta Kakunoshin, DOCOMO TEAM DANDELION RACING

Ohta Kakunoshin, DOCOMO TEAM DANDELION RACING

写真:: Masahide Kamio

 ホンダ陣営からスーパーフォーミュラ、スーパーGTの国内最高峰レースに参戦する若手ドライバー、太田格之進。彼は5月に行なわれたスーパー耐久の富士24時間レースに参戦したが、乗ったマシンはホンダ車ではなく、クラフト・バンブー・レーシングのメルセデスAMG GT3であった。

 クラフト・バンブー・レーシングは香港のレースチームだが、これまでアジアに限らずヨーロッパのレースシーンでも活躍してきた国際色豊かなチーム。同チームは富士24時間で最高峰ST-Xクラスにエントリーし、リー・ジェフリー、チェン・ディーン、リアン・ジャトン、オジェイダ・ジェイデ、そして太田を起用した。

 予選ではAドライバー、Bドライバーの合算タイムで順位が決まるが、太田はBドライバーとしてアタックして、見事ポールポジション獲得に貢献。一方で決勝レースでは太田のスティントで燃料システムのトラブルに見舞われるなどメカニカルトラブルも発生し、AMGは22周遅れのクラス4位でのフィニッシュとなった。

 富士24時間には太田のようにスーパーGTやスーパーフォーミュラで活躍するトップドライバーが多数エントリーした。しかしホンダドライバーの太田がHRC(ホンダ・レーシング)と無関係のクラフト・バンブーからエントリーしてメルセデスを駆ったというのは、レアなケースと言えるだろう。

 共通のスポンサーの紹介によってクラフト・バンブーからの参戦が実現したという太田は、国際的なチームで走れたことを喜んだ。そして実は英語も堪能な太田にとっては、チームと英語で無線交信をすることも良い経験になったという。

「クラフト・バンブーは非常にプロフェッショナルで、想像以上でした。僕にとっては非常に良い経験になりました」と太田は言う。

「無線で英語を使うという経験もする必要がありましたが、それほど難しくありませんでしたし、スムーズにコミュニケーションをとることができました」

「僕は子供の時にインターナショナルスクールに通っていたので、英語の日常会話は問題ありません。ただレース中に無線で話すとなると、(普段の英会話とは)若干の違いが出てきます」

「特にフルコースイエローやトラブルなどの状況では、はっきりと簡潔に話さないといけません。これは実際のレースでしか経験できないことです」

「英語で無線を使うことに慣れれば、今後どんなチャンスがやってきたとしても、それを活かせると思います」

 そう語る太田は、将来的に海外でレースをしたいという願望を口にしている。彼は特に関心のあるカテゴリーとしてインディカーを挙げていたこともあった。

 しかしながら太田は、今はAstemo REAL RACINGから参戦するスーパーGTと、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGから参戦するスーパーフォーミュラに集中したいと語った。

「今のところ、海外でGT3に乗ってレースをするという計画はありません」

スーパーフォーミュラでは上位陣の一角を占める

スーパーフォーミュラでは上位陣の一角を占める

写真: Masahide Kamio

「僕は100%ホンダの契約ドライバーですし、スーパーフォーミュラとスーパーGTに集中しています」

「ただ、クラフト・バンブーとは深い関係を維持したいと思っています。チームの雰囲気も好きですし、また近いうちに一緒にレースができればと思います」

 スーパー耐久の今後のレースに参戦する可能性はあるのかと尋ねると、太田はこう答えた。

「まだ何も決まっていません。クラフト・バンブーには3人のドライバーがいて、短距離のレースではプロドライバーを必要としていないんです」

「ただ、クラフト・バンブーとはこれからも一緒にやっていきたいですし、チームのため、そして自分自身の成長のために他のラウンドを走る可能性もあると思います」

 

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