S耐久最終戦で出された控訴が棄却に。ARN RACINGの戴冠が正式決定

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S耐久最終戦で出された控訴が棄却に。ARN RACINGの戴冠が正式決定
2017/12/11 5:41

スーパー耐久の最終戦で出された控訴をJAF審査委員会が棄却し、暫定扱いだったARN RACINGのST-Xクラスのシリーズチャンピオンが正式決定した。

 JAFモータースポーツ審査委員会は4日、2017スーパー耐久シリーズの最終戦で提出されたST-Xクラスの結果に対する控訴を棄却。これにより暫定扱いとなっていた#8 ARN Ferrari 488GT3のシリーズチャンピオンが正式に決定する形となった。

 10月14・15日に岡山国際サーキットで開催されたスーパー耐久の第6戦。ST-Xクラスは当初、永井宏明/佐々木孝太組の#8 ARN Ferrari 488GT3がポールポジションを獲得したが、後に燃料規定違反(指定された燃料ではなく、第5戦富士で使った燃料を使用したため)で予選結果が抹消され、決勝レースは最後尾からスタートすることになった。

 決勝レースでは雨のなか、着実に追い上げていき5位でフィニッシュした#8 ARN Ferrari 488GT3。自力でチーム初となるシリーズチャンピオンを決めたかに思われたが、レース後に他のエントラントから抗議が提出された。これに対し大会審査委員会は抗議を却下したが、彼らはこれを不服として控訴。最終的な判断はJAFモータースポーツ審査委員会に委ねられることになった。

 そして12月4日、審査委員会の結果が公示され、控訴は棄却という裁定が出された。

 今回出された具体的な抗議・控訴の内容としては、#8 ARN Ferrari 488GT3が燃料違反という重大な違反をし、予選タイムを抹消したにも関わらず、嘆願書の提出により、同車両の決勝レース出走を許可したことは認められないというものだった。

 これに対し、審査委員会は控訴した関係者やオーガナイザーから関係書類を取り寄せ、慎重に審理。その結果、以下のような判断が下された。

 燃料に関する規定は、各大会ごとに出される特別規則書に記載されており、第6戦で使用できる燃料も同大会特別規則書第11条に記載されていた通り、岡山国際サーキットBパドック内ガソリンスタンドで販売されている無鉛ハイオクという指定がされていた。ただ、#8 ARN Ferrari 488GT3は誤って規定外の燃料を使用しており、これは重大な違反だという結論に達した。

 しかし、燃料違反があった場合の罰則については特別規則書およびシリーズ規則書で明確な規定はされていない。今回に関しては、#8 ARN Ferrari 488GT3は予選タイムを全て抹消されている。本来なら決勝レースに出走できないのだが、どのような場合に決勝レースに出走できるかに関しても具体的な規定明記がなく、そういった場合の決勝スターティンググリッドの最終決定は該当大会の審査委員会が決めるという旨がシリーズ規則書には記載されている。

 こういった部分も踏まえ、#8 ARN Ferrari 488GT3が嘆願書の提出により決勝レース出走が許可されたことは不当ではないとして、控訴は棄却される結論となった。

 なお、JAFモータースポーツ審査委員会は、今後同じ違反が発生するのを防止するため、燃料違反があった場合の罰則を定め、本来であれば決勝レースに出場できない場合に、どのような要件を充たせば出走が認められるかをシリーズ規則等で定めておくことが望まれるとした。

 これにより、暫定扱いとなっていたST-Xクラスの最終結果が決着。#8 ARN Ferrari 488GT3(永井宏明/佐々木孝太)のシリーズチャンピオンが確定することになった。

取材・執筆/吉田知弘

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