S耐富士、3位表彰台の1号車藤井誠暢「これがベストリザルトだった」

第5戦富士10時間で3位だった#1 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの藤井誠暢は、マシンの仕上がりは良かったものの、精一杯の結果だったと語った。

 9月3日に富士スピードウェイで行われたスーパー耐久第5戦「富士SUPER TEC」。ST-Xクラスで連覇を狙う#1 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rは、3位表彰台を獲得したが、#8 ARN Ferrari 488 GT3とのポイント差が広がり、逆転チャンピオンのためには最終戦岡山で優勝が必須という状況になった。

 昨年、この富士でのSUPER TECで優勝を飾っている#1 スリーボンド日産自動車大学校GT-R。予選では、2番手を獲得するとレース序盤も安定した走りでトップ集団に食らいついていく。しかし、折り返しを過ぎた5時間35分のところで左リアタイヤがバーストし緊急ピットイン。これで遅れをとってしまい、最終的に4番手でチェッカーを受けた。

 しかし、レース後に当初3位に入った#89 HubAuto Ferrari 488 GT3のDドライバーの最低義務周回数が達していなかったため、36周減算ペナルティに。これにより#1 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rは、繰り上がりで3位を手にした。

 レースを終えた藤井誠暢は、マシンの仕上がりは過去一番だったものの、ブレーキのマネジメントに苦しんだという。

「今週のクルマの仕上がりでいうと、予選はクリアラップが取れなかった部分がありましたが、セクタータイムで見ればポールポジションを獲れるだけのポテンシャルはありました。クルマの仕上がりは過去一番良かったですし、決勝での仕上がりも良かったです。ただ、ポルシェとフェラーリはブレーキをマネジメントしなくても積極的にいけてしまうところがありましたが、GT-Rは昨年の富士9時間の時点からブレーキを交換しないといけないような状況でした」

 その中でも、ブレーキ交換によるタイムロスを防ぐためにチームメイトの内田優大、平峰一貴とともに、なんとかブレーキを労わるような走りをしたという。

「できれば(ブレーキを)換えずに行きたかったので、そこを3人のドライバーで乗り方やブレーキの踏み方をかなり工夫して、ブレーキの温度を上げないようにしていました。だから、ライバルと戦うよりかは自分たちと戦っていたところがありました。自分たちと戦ってブレーキをなるべく使わないようにして速く走るようにしていました。そこで今度はタイヤが厳しくなって、タイヤが一回バーストしてしまいました。そこでタイムを少しロスしてしまいました」

 今回は、ウェイトハンデが半減されていたが、それでもGT-R勢にとっては苦しいレース展開に。実質的に4番手というリザルトも、藤井は精一杯の結果だったと語った。

「内容的には昨年の9時間を勝った時よりもクルマの仕上がりも良かったし、ペース的にも良かったです。今持っている道具でみると、1回のパンク以外は完璧だったのではないかなと思います。それで、この結果はベストリザルトだったと思います。GT-R勢はみんな難しいレースになってしまいましたが、これが現実だったと思います」

 そして、次回はいよいよ最終戦の岡山。2戦連続で#8 ARN Ferrari 488 GT3が勝利したことにより、#1 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rとの差は19ポイントに広がった。これにより藤井たちが逆転でチャンピオンを獲得するためには、優勝することが必須条件。岡山ではポール・トゥ・ウィンだけを狙って頑張ると意気込んでいた。

「ポイント差はかなり大きいです。最終戦では勝たないと権利がないので、まずはポールポジションをとって、優勝するだけです。相手がどうなるとかは別にして、自分たちはきっちり勝って終わりたいなと思っています」

「こうして5戦を終えて振り返ってみると、向こうの8号車が2勝、我々の1号車も2勝。勝率では同じです。なので、なんとか最後は僕たちが3勝目を挙げて終わりたいですね」

取材・執筆/吉田知弘

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この記事について
シリーズ スーパー耐久
イベント名 第5戦富士Super Tec ”10時間耐久レース”
サーキット 富士スピードウェイ
記事タイプ 速報ニュース