【S耐】シビック1-2に、ホンダ山本部長「こんなにうまくいくとは」
2017年スーパー耐久の開幕戦もてぎは、注目のST-Rクラスでデビュー戦のシビックTCRが1−2。駆けつけたホンダの山本部長も笑みを見せた。






4月1日、2017年スーパー耐久の開幕戦ツインリンクもてぎが行われた。注目のST-Rクラスではデビュー戦のホンダ CIVIC TCRがライバルを圧倒してのワンツー・フィニッシュ。この日、ホンダの山本雅史モータースポーツ部長も現地にかけつけ、満面の笑みを見せていた。
今年から新設されたST-Rクラスは、海外の各レースでも活躍しているTCR規定の車両で争われるクラス。開幕前には、TCRとパートナーシップを締結し、第2戦以降は「ST-TCRクラス」という名称に変更されることが発表されている。
その記念すべき第1戦となったツインリンクもてぎでの200分耐久レースは、ホンダ CIVIC Type-Rが2台、アウディ RS3 LMSが2台参戦。予選では#45 LIQUI MOLY RS3 LMSがポールポジションを奪ったが、決勝では序盤からCIVIC勢が主導権を握りワンツー体制を築くと、3位の#19 BRP Audi Mie RS3 LMSに対して2周の大差をつけ、ワンツー・フィニッシュを飾った。
今回は、製作拠点であるヨーロッパからマシンが届くのが直前となり、マシンのシェイクダウンをしたのも今週火曜日。ほとんどぶっつけ本番の状態だった。
改めてデビュー戦勝利までを振り返った山本部長は、次のように語ってくれた。
「先週クルマが着いたばかりで、大変でしたが、しっかり準備してくれた童夢さんには感謝していますし、ドライバーの皆も、すごく良い雰囲気でレースを楽しんでくれていたので、それが結果に結びついてすごく嬉しいです。でも、正直こんなにうまくいくとは思っていなかったです」
また山本部長は、今後盛り上がっていくことが予想されるST-TCRクラスについて、より多くのチーム参戦してもらえるようなサポートをしていきたいと述べた。
「ある意味、このクラスに関してはカスタマーをメーカーがうまくサポートしていけるようにしたいと考えています。色んなチームの方々に参戦して欲しいと思っているので、あまりメーカーが前に立つと皆さんが入ってきづらくなってしまいます」
「TCRはこれから、どんどん盛り上がっていくカテゴリーだと思っていますし、カスタマー中心で広げていこうという流れがグローバルであるので、逆に海外で出ているメーカーさんにも(スーパー耐久に)出ていただければ、より盛り上がるのではないかなと思っています」
今回はホンダ、アウディの2メーカーだったが、今後フォルクスワーゲンをはじめ様々なメーカーのTCR車両が参戦してくることが予想され、スーパー耐久の中で一番盛り上がるクラスに発展していきそうだ。
取材・執筆/吉田知弘
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この記事について
シリーズ | スーパー耐久 |
イベント | 第1戦もてぎ |
サブイベント | 土曜日 グループ2決勝 |
ロケーション | ツインリンクもてぎ |