【S耐】全身全霊を懸けた走り。平峰一貴「僕たちの強さを出し切れた」

SUGOで行われたスーパー耐久第2戦。ST-Xクラスは平峰一貴が渾身の走りを披露し、#1スリーボンド日産自動車大学校GT-Rが開幕2連勝を果たした。

 スポーツランドSUGOで行われたスーパー耐久第2戦。ST-Xクラスは#1スリーボンド日産自動車大学校GT-Rが#3ENDLESS・ADVAN・GT-Rとの激闘の末、開幕2連勝を果たした。特にアンカーを務めた平峰一貴が全身全霊の走りを見せ、来場したファンを魅了した。

 今回もスタートから2台のGT-Rの一騎打ちとなったレース。序盤は#3ENDLESS・ADVAN・GT-R(山内英輝)がリードしていたが、その一方で#1スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの藤井誠暢は燃料をセーブする走りに徹した。これが功を奏し、1回目のピットストップで給油時間を短くし奪首に成功。これが第2スティント担当の内田優大にも良い影響を与える。内田もミスのない安定した走りで、着実にリードを広げ、26秒まで#3ENDLESS・ADVAN・GT-Rとの差を広げた。

 しかし、1時間45分を経過したところで入ったセーフティカーにより、ここまでのリードが全て台無しに。さらに#3ENDLESS・ADVAN・GT-Rは2回目のピットストップでタイヤ無交換作戦を行い、再びトップの座を奪い取った。平峰がアグレシッブに攻めていき、87周目の1コーナーで再逆転。その後も接近戦の緊迫した展開が続いたが、最後まで手を緩めずに攻めきった平峰が、わずか3秒のリードを守りきり、トップチェッカーを受けた。

 レース後、平峰は全力を出し尽くしたこともあり、サインガードでチームに出迎えられると、座り込んでしまう。その後も、チームでのフォトセッションや表彰式に臨むが、しばらくは立っているのもやっとという状態だった。

 実際に元嶋とのバトルの状況をきいても、「すいません……答える力があまりないです」と、コメントもできないほど疲れ切っていたのが印象的だった。

 その中でも今回の勝因については、「向こう(3号車)の方が速いのは分かっていたのですが、藤井選手と内田選手とチームみんなで力を合わせて、3号車にはない僕たちの強さを最後まで出しきれたかなと思います。藤井さんやみんなが無線で応援してくれたから、本当良かったです」と語ってくれた。

 平峰の活躍に藤井も「特に今年は2連勝するのは厳しい。その中で今回の勝ちが(我々の)強さを見せられたと思います。苦しい中で拾った1勝でした。今回は平峰選手がみんなの期待以上の走りをしてくれて、正直勝てなくても仕方ないと半分思っていたところもありました。でも、そこでしっかりとトップを奪ってきてくれたのは、すごかったですし、ドライバーの力だったと思います」と、彼の渾身の走りを褒め称えていた。

 今回も最終ラップまでどちらが勝つかわからないほど、緊迫した戦いとなったST-Xクラス。激闘という言葉で済ませるには勿体無いほど白熱したバトルとなり、そのシビアさはスーパーGTやスーパーフォーミュラにも匹敵するほど、特に今年はハイレベルなものになっている。

 次の第3戦は6月10〜11日に鈴鹿サーキットで開催。ここでも最後まで目が離せない激闘が繰り広げられそうだ。

取材・執筆/吉田知弘

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この記事について
シリーズ スーパー耐久
イベント名 第2戦SUGO
サブイベント 土曜日 Gr.2決勝
サーキット スポーツランドSUGO
ドライバー 平峰 一貴
チーム Kondo Racing
記事タイプ 速報ニュース