ST-TCRクラス初代王者はシビック。黒澤琢弥「ホッとしています」

スーパー耐久の今季最終戦が岡山国際サーキットで行われ、今季から開設されたST-TCRクラスはホンダ・シピックがタイトルを獲得した。

 2017年のスーパー耐久第6戦。今年から設定され注目を集めたST-TCRクラスは、#97Modulo CIVIC TCR(伊藤真一/幸内秀憲/中野信治)が今季2勝目をマーク。そしてシリーズチャンピオンは#98Modulo CIVIC TCR(黒澤琢弥/石川京侍/加藤寛規)が獲得した。

 予選から一転し雨模様となった決勝レース。スタート前に雨が強くなったこともあり、セーフティカー先導でスタートが切られた。

 今回の3時間レースではドライバー交替を伴うピット作業を2回行う義務があり、前回の富士で見事初勝利を飾った#10 Racingline PERFORMANCE GOLF TCRは、セーフティカー先導中に1回目の作業を完了。変則的な作戦で逆転を狙う。

 しかし、レースがスタートすると予選同様にシビック勢が速さを見せる。特にポールポジションからスタートした#97 Modulo CIVIC TCRは幸内が第1スティントを担当。予想以上に雨量が多い難しいコンディションとなったが、後続を徐々に引き離していく安定した走りを見せ、26周目には1分49秒371のクラスベストラップも叩き出した。

 一方、前日の予選でクラッシュを喫し、ピットスタートとなった#98Modulo CIVIC TCR。幸い大きな怪我はなかった石川は、大事をとり決勝は欠場。黒澤と加藤の2人体制で臨み、序盤から他クラスのマシンを積極的に抜いていき、ST-TCRクラスの集団に追いついていく。

 #97 Modulo CIVIC TCRは中野信治が乗り込んだ後も後続を寄せ付けない走りを見せ、最終スティントの伊藤へとバトンを繋いだ。一方のチャンピオン獲得に向けて周回を重ねていた#98 Modulo CIVIC TCRは、レース中盤に原因不明のトラブルが発生。パワーが上がらない症状が続き、緊急ピットインを余儀なくされた。

 結局、最後まで危なげない走りを見せた#97 Modulo CIVIC TCRが96周を走りきり今季2勝目。2位に#10 Racingline PERFORMANCE GOLF TCR、3位に#45 LIQUI MOLY RS3 LMSが続いた。

 #98 Modulo CIVIC TCRは最後までトラブルが解消せず、苦しい戦いを強いられた。しかしトップから16周遅れの5位で完走を果たしたことで、見事シリーズチャンピオンを決めた。

 #98 Modulo CIVIC TCRの黒澤は「(トラブルの原因は)帰って調べてみないと分からないです。富士の時の症状とは違って、パワーがなくなって、本来のエンジンパワーの半分くらいになっちゃっていました。いつ止まってもおかしくない状態だったので、イレギュラーでピットに入ってチェックして、交換できる部品は交換して対処しました。最後まで直らなかったですけど、チェッカーまでいけたので良かったです」とトラブルの状況を振り返った。しかし、TCR導入初年度でタイトルを獲得でき、安堵の表情を見せた。

「タイトルを獲れてホッとしています。TCR自体が初年度で色々手探りな部分があったのですけど、日本車のシビックでタイトルを獲れて、すごい嬉しいです」

取材・執筆/吉田知弘

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この記事について
シリーズ スーパー耐久
イベント名 第6戦岡山
サーキット 岡山国際サーキット
記事タイプ 速報ニュース