ST-2クラスのFL5シビックが大量増? スバルの新投入車両はWRX? 2024スーパー耐久の概要が徐々に明らかに

2024年のスーパー耐久シリーズは、年間エントリー台数が70台を超えるとのこと。台数が増えると噂されている車両や注目チームなどについてまとめた。

スバルがスーパー耐久の体制を発表

 1月12日、千葉のホテルスプリングス幕張において『ENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE』のシリーズ表彰式が行なわれ、今季シリーズについての説明もあった。

 会場で発表されたのは、今季のシリーズ名が『ENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE』に変更されること。そして年間エントリー台数が70台を超えたということだった(昨年は62台)。当初より80台を超えた場合には、ふたつの選手権に区分することを検討していたようだが、今季はひとつの選手権として継続される。

 今季はホンダ・シビックType R(FL5)ST-2クラスに参戦する車両増え、シーズン終盤には10台近くまで増加するという情報ある。他に参加台数が増えそうなクラスはST-Zクラスで、新たなRZ34やメルセデスを含め15台ほどになるようだ。会場では、昨季ST-5クラスでタイトルを獲得した日本自動車大学校がクラス替えをするというコメントあった。

 事前に行なわれた今季の規定説明会では、スポーティング規定と技術規定の変更点が発表されたが、昨季から大きな変更点はなくマイナーチェンジとなった模様。この中で注目されるのは、ST-Qクラスを除く全クラスのAドライバー登録規定が、「(1)満60歳以上のすべてのドライバー。(2)STOが認めた満35歳以上のSTO・STELが認めたアマチュアドライバー。(3)STO(スーパー耐久機構)・STEL(スーパー耐久エントラントリーグ)が認めた女性ドライバー」となった点。(2)の最低年齢が5歳引き下げられることで、Aドライバー起用の自由度が高まりそうだ。

 1月10日にはTOYOTA GAZOO RacingがS耐参戦の車両とドライバーを発表。GR team SPIRITは昨年ST-4クラスに参戦した86号車『TOM’S SPIRIT GR86』に代え、ST-Qクラスに92号車『GR Supra Racing Concept』(加藤恵三/松井孝允/河野駿佑/山下健太)を投入。昨年までAドライバーを担当した矢吹久は”卒業”となり、社員ドライバーである加藤の人材育成を行なう。また近い将来のEvo2モデルへのパーツ開発等も担うことになるだろう。

 1月14日には東京オートサロンの会場でRookie Racingも参戦体制を発表。これによるとST-Xクラスに14号車メルセデス-AMG GT(鵜飼龍太/蒲生尚弥/ジュリアーノ・アレジ/片岡龍也)、ST-Qクラスに28号車GR86(佐々木栄輔/坪井翔/豊田大輔/大嶋和也)、32号車GRカローラH2(佐々木雅弘/MORIZO/石浦宏明/小倉康宏)の計3台で参戦する。

 さらに1月12日の同会場、SUBARUのプレスカンファレンスではTeam SDA Engineeringの本井雅人代表が「将来のBEV(バッテリーEV)を含めた市販車へのフィードバックを目的とした活動に切り替える」と発表。新型車両については、BRZ CNF conceptの背後に次期車両がチラリと見える画像が表示されたが、ヘッドライトやフロントバンパーの形状からするとWRXのようだ。投入時期について本井代表は「できれば富士24時間に間に合わせたい」と話した。

 同日はマツダのS耐参戦発表も行われ、ST-Qクラスに55号車MAZDA3 Bio concept(寺川和綋/関豊/井尻薫)、12号車ROADSTER CNF concept(阪口良平/堤優威/川田浩史)、ST-5クラスに120号車倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(ドライバー未定=優秀グラスルーツドライバーを登用)が継続参戦する。

 

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