STO桑山事務局長、S耐最終戦の開催諦めず「コロナ禍でも皆さんが盛り上げてくれたから」
スーパー耐久を運営するSTOの桑山晴美事務局長は、中止となった2020スーパー耐久第6戦の代替レースを何とか開催したいと考えており、現在も調整を続けていると語った。
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Jun Goto
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、開催中止が発表された鈴鹿サーキットでのピレリ スーパー耐久シリーズ2020第6戦だが、スーパー耐久機構(STO)の桑山晴美事務局長は、最終戦開催の可能性は完全に消えたわけではないことを明らかにした。
当初は2020年内に全レースを消化する予定だったスーパー耐久だが、コロナ禍で大幅なスケジュール変更が行なわれ、年をまたいだ2021年1月に最終戦鈴鹿を開催する予定でいた。しかし、2021年に入って新型コロナウイルス感染者が再び急増し、東京をはじめとする1都3県に緊急事態宣言が発令。さらに1月13日には新たに関西や東海を中心に7府県も対象地域に追加された。
鈴鹿サーキットによると、サーキットがある三重県は対象地域とはなっていないものの、近隣府県に緊急事態宣言が出されたということ、その対象となっている地域からドライバー、チームの関係者のみならずレース進行を支えるオフィシャルも集まってくるということから、関係者や来場予定のファンの安全・安心を最優先に考えて開催中止という判断を下したという。
1月の鈴鹿大会は残念ながら中止という決断を下すことになったが、STOの桑山事務局長は最終戦の代替開催については検討し、開催をする方向で調整をしている最中だという。
「3月の2020年度内に何とか(代替レースを)できないかということで調整中です。タイヤが切り替わる(2021シーズンからハンコックのワンメイクに変更)タイミングだったりもするので難しいところもあったりするんですが、何とか最終戦ができないかと調整しているところです」
「ただ、スケジュールの都合上、鈴鹿で(最終戦が)できるかが、正直分からないような状況になっています。また3月から2021年シーズンが開幕する予定ですので、その中でどう調整できるか、というところになってくると思います」
2020シーズンのスーパー耐久は第5戦を終えた時点でST-1クラスとST-2クラスのチャンピオンが決定しているのだが、それ以外の6クラスについては最終戦で王座が決まることとなっている。
桑山事務局長は、そういったチャンピオン争いの事情だけでなく、コロナ禍で大変な状況の中でも参戦してくれた各チームや応援してくれたファンのためにも、最終戦開催を何とか実現させたいと力強く語った。
「このコロナ禍の状況下で5戦を開催できたことはポジティブに捉えています。さらに、各大会が前の年よりもさらに良い大会になりました。その流れが、この状況下でありながらも、2021シーズンに向けてすごく期待の持てるエントリー状況につながっています」
「コロナ禍の中でも各チームの皆さんが参加してくださって、ファンの皆さんも熱心に応援してくださって、一体になれた2020年でした。そういう意味では、すごく良かったなと思っています。だからこそ、最終戦を何とかして開催したいなという思いで今動いています」
「今、多くのクラスが僅差で競り合っている状態です。私としては皆さんにご負担をかけてしまうことがあると思うけど、何とか最終戦をやりたいという気持ちは諦められません」
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