
2018スーパー耐久第5戦もてぎでポールポジションを獲得した#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの藤井誠暢と内田優大がセッションを振り返った。
ツインリンクもてぎで行われているスーパー耐久第5戦。予選で僅差ながらポールポジションを獲得した#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの藤井誠暢は、予選前の大幅なセッティング変更がうまくいったと語った。
気温25度を超える夏日の中での予選となった今回の第5戦もてぎだが、#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-RはAドライバーの内田優大がトップタイムをマーク、Bドライバーの藤井誠暢も3番手タイムを記録し、合計タイムでは僅差となったが今季3度目のポールポジションを手にした。
結果だけを見ると順調そうにみえる#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rだが、昨日の専有走行をはじめ予選前のウォームアップ走行までは手応えがなく苦戦していたという。
「昨日のウエットコンディションの時から、低いレベルでクルマがまとまっている状態でした。前後ともグリップやスタビリティが低くて、今朝のウォームアップ走行でもあまり手応えがなかったです」
そう語った藤井は、チームとともに予選前に大幅なセッティング変更を決断。今シーズンはじめに彼らが使っていたセッティングに全ての項目を戻すことにしたという。
「今週末に向けて(セッティングを)変えたことが悪さをしているのではないかと思いました。こういう時は(セッティング変更を)ちょこちょこやっても仕方がないので、第1戦の鈴鹿あたりの僕たちのベースセッティングに全部戻すことにました。予選前でちょっとギャンブルではありましたが、そっちの方が可能性があるかなと思いましたし、とにかく“迷ったらまず戻ろう”ということで変更しました」
「そうしたら予想以上に良くなりました。細かい合わせこみができていないので、もう少し煮詰められた部分はあったかもしれませんが、今週の流れを考えると悪くなかったです」
そして、明日の決勝レースに向けてはこのように語った。
「明日の決勝レースは、僕たちも99号車もウエイトが重い中でのレースになります。やっぱり(ウエイトを)積んでいないクルマと比べるとキツくはなると思いますが、ポールポジションからそのまま逃げ切れればいいなと思っています」
またAドライバー予選でトップタイムを記録した内田優大も、セッティングを大幅に変えたことが良い方向にいったと語った。
「最初の1~2周は手探りで走って、なんとかいけそうだなということで3周目から4周目にアタックをしました。なんとかまとめられたかなと思います。まだ伸びしろがあったかなという部分はありましたが、ポールポジションを獲得できたのでよかったです」
現在、ST-Xクラスランキング首位の#99 Y’s distraction GTNET GT-Rとは40ポイント差となっている#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R。すでに自力での逆転の可能性はなくなっているが、それでも内田は可能性が少しでも残っている限り全力を尽くしたいと語った。
「チームの総合力は一番だと思っているので、明日はなんとか99号車の前でゴールをしたいです。チャンピオン獲得の可能性がある限り一生懸命走って、何とか(表彰台の)一番高いところに行きたいなと思います」
この記事について
シリーズ | スーパー耐久 |
イベント | 第5戦ツインリンクもてぎ |
サブイベント | 土曜 予選日 |
ドライバー | 藤井 誠暢 |
執筆者 | Tomohiro Yoshita |