アウディのウルリッヒ博士「DTMとスーパーGTの距離は近づいた」

アウディのウルリッヒ博士は、昨年スーパーGTとDTMが合同でデモランを行ったことで、両者の距離が急速に縮まったと感じたようだ。

 アウディのモータースポーツを長年にわたって率いてきたウォルフガング・ウルリッヒ博士は、Class1規定の下で統一戦実現を目指すDTMとスーパーGTの距離が、かなり近づいてきたと語った。

 昨年のスーパーGT最終戦には、DTMの車両3台が来場。デモランを披露した。その際、WECやDTMをはじめアウディ・モータースポーツを長年にわたって指揮してきたウルリッヒ氏も来場。将来の統一戦実現に向けて大きなステップになったと語った。

 将来的な統一戦の開催実現を目指すスーパーGTとDTM。まずは2014年から基本的な車両規則の統一を図り、その後も細部の詰めを行うべく、協議が進められてきた。その勢いに拍車をかけるべく、昨シーズンは両カテゴリーの最終戦にそれぞれのマシンが登場。DTM最終戦にはレクサスと日産のスーパーGTマシンが渡欧し、DTMマシンと共にデモ走行を披露した。また、11月のスーパーGT最終戦もてぎには、BMW、アウディ、メルセデスのDTMマシンが来日。日独6メーカーの車両が同時にデモランを行い、日本のみならず世界からも注目を集める瞬間となった。

 このスーパーGT最終戦にウルリッヒ氏が来場。WEC富士ラウンドなどで来日したことはあるものの、スーパーGTの会場に来るのは初めてだったという。そしてファンの熱気や、エンターテイメント性を追求したコンテンツなど、感心することが多かったと語った。

「スーパーGTのレースを見るのは初めてだった。でも以前からずっと見たいと思っていたんだ。ロイック(・デュバル)から、このレースのことについては色々聞いていた」

「すごく感動したし感心した。様々なブランドの車両が競い合っていて、そこには様々なアイデアがあった。同じタイプの車両でも複数の異なるチームが走らせていて、その違いが面白い」

「いくつか参考になるアイデアもあるなと感じた。特に興味を持ったのがサーキットサファリだ。これは初めて見たよ。WECの富士ラウンドでも毎回感じているが、日本の観客は世界中で見ても、特にモータースポーツに興味を持ち、その上詳しい。サーキットに隅々まで楽しもうという感じだ。天気がどうであろうと関係ないね。ピットウォークも、ピットロードを埋め尽くすほどの人で驚いた! 彼らはレースを間近で感じて楽しみたいという熱気にあふれている」

 またウルリッヒ博士は、6メーカー合同デモランを通して、スーパーGTとDTMの距離が一層縮まったと感じたようで、今後も統一戦実現に向けて努力を続けていきたいと前向きだった。

「このデモランは、2つのシリーズをより近づける大きなステップになったと思う。以前は両カテゴリーとも異なる車両規定で、全く別のレースという感じだった。しかし今では両者の距離はすごく近づいたものになっている。最終的に車両規定が完全に統一されれば、双方のレースに参戦することも容易になるだろうね」

「ただ、まだ両方のレースをひとつのチャンピオンシップにできるほどの規則統一ができていない。すごく細かいところだが、それらを詰めていくための努力を続けていかなければならないと思っている」

「それは我々も努力していかなければいけないことだし、さらに近づくために我々が日本にやってきた。でも今の流れを見ると、より良い方向に向かっていってくれるのではないかと考えているし、また次のステップが近いうちに見えてくるのではないかと期待している」

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この記事について
シリーズ スーパーGT , DTM
記事タイプ 速報ニュース