SuperGTストーブリーグ情報【GT500】稀に見る大シャッフルの予感!?
シーズン終了から早くも1カ月が経過。来季の各チームのラインアップについて、その”噂”が徐々に聞こえ始めてきた。

2017年のスーパーGTシリーズが終了してはや1カ月。この時期恒例となっている「ストーブリーグ」の動きが見え始めてきた。特にGT500クラスの2018年ラインアップは、例年以上に大幅な動きがありそうだ。
レクサス:小林可夢偉フル参戦か?
まずは、今年LC500デビューイヤーでシーズン5勝を挙げ、タイトルも獲得したレクサス勢。来年も今年同様に6台エントリーで変わりはないが、意外にも3メーカーの中で一番と言っていいほどのドライバーの入れ替えがある模様だ。
今季シリーズチャンピオンを獲得したLEXUS TEAM KeePer TOM’Sの平川亮/ニック・キャシディ組は体制変更はない模様。LEXUS TEAM ZENT CERUMOの立川祐路/石浦宏明も来季継続とみられる。しかし、これ以外の4チームは大幅な動きがありそうだ。
中でもキーパーソンと言われているのが、今季第6戦鈴鹿1000kmにスポット参戦した小林可夢偉。当時は2018年のスーパーGTフル参戦に関して本人は肯定的な話をしていなかったが、どうも水面下ではシーズンを通して参戦するという話が進んでいる模様だ。
気になる加入チームについては、複数の名前が噂に挙がっているが、中でも有力なのがヘイキ・コバライネンと組んでLEXUS TEAM SARDに加入するのではないかというものだ。しかし今季のドライバーを務めた平手晃平をはじめ、他にも複数のドライバー候補がいる模様。現時点では断定するのは難しい。また小林は、もしスーパーGTに参戦することとなれば、WECとの日程重複で出走できないレースも発生することが予想される。その辺りも考慮しての決断ということになるだろう。
もう一人のキーパーソンが、今年GT300でも抜群のパフォーマンスをみせた山下健太。彼は今季の活躍が認められ、GT500にステップアップする可能性が高いとみられている。加入チームについては第2戦でスポット加入したLEXUS TEAM WedsSport BANDOHが有力という噂だが、まだ確実な話は入ってきていない。
LEXUS TEAM au TOM’Sには中嶋一貴が残留、ジェームス・ロシターに代わって関口雄飛が加入するという噂がある。ただ、中嶋は小林同様にWECとの日程重複が心配される部分だ。
そしてLEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sは、大嶋和也を継続起用し、アンドレア・カルダレッリに代わって新しいドライバーを招聘する可能性を検討している模様。ここにも複数のドライバーの名前が挙がっており、具体的に候補が絞られるのは年明け以降になりそうなのだ。その候補リストの中には今季スーパーフォーミュラやフォーミュラEで大活躍したフェリックス・ローゼンクヴィストの名前もあるとの情報も。こちらもシーズンオフの動向から目が離せない雰囲気になっている。
ニッサン:B-MaxがGT500に!?
続いては、ニッサン勢。こちらも大幅な動きがありそうだ。参戦台数は4台で変わりはないが、シーズンオフのタイミングになって気になる噂が浮上している。それはMOLAが今季限りで参戦を終了し、代わりにB-MAX RacingがGT500にステップアップするのではないかというものだ。それ以上の具体的な情報は今のところはないが、大きな動きがあることは間違いなさそうだ。
各チームのドライバー体制という点で見ていくと、最終戦でポール・トゥ・ウィンを飾ったNISMOの松田次生/ロニー・クインタレッリは来季も変わらないものの、それ以外の3チームは全てドライバーズラインアップの見直しを考えているという。
さらに今年全日本F3選手権でチャンピオンを獲得し、GT300クラスでも要所要所で速さを見せていた高星明誠のGT500ステップアップがほぼ確実の模様。所属するチームに関してはKONDO RACINGやB-MAX Racingなど複数の名前が挙がっている。他にも佐々木大樹がTEAM IMPULに移籍するという噂もあるなど、こちらも具体的な体制が見えてくるのは年明け以降になると見られている。
ホンダ:バトン参戦の影響は!?
そして、ホンダ勢。先日行われたホンダ・レーシング・サンクスデーでは、元F1王者のジェンソン・バトンが来季GT500にフル参戦することを発表した。彼の具体的な加入チームについては、年明け以降に正式発表されることになっている。
今年の第6戦鈴鹿1000kmにはTEAM MUGENから参戦したが、そのまま来季も同チームから参戦という流れではなく、様々な選択肢が考えられている模様。それを踏まえ、ここまでのパドックでの噂や様々な情報をまとめると、どうやらTEAM KUNIMITSUもしくは、REAL RACINGに加入する可能性が高そうだ。
そうすれば、必然的に両チームに在籍する4人のドライバーの誰かが抜けることになるのだが、さすがにこの辺の具体的な情報については、まだ入ってきていない。
この他、TEAM MUGENは武藤英紀/中嶋大祐のコンビが来季も継続の模様。NAKAJIMA RACINGもベルトラン・バケット/松浦孝亮のふたりで変更されることはないようだ。ただARTAはドライバーの見直しを考えていると伝えられており、ここに前述のバトン加入で抜けたドライバーが入ってくるのではないかという噂もある。
いずれにしても、まだ来季に向けた本格的なテストも始まっていない状況。3メーカーとも噂レベルの段階ではあるが、確実に来季はここ数年で一番と言っていいほどの動きがありそうな情勢だ。
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