【スーパーGT】ピットインの不運も3位。ランキング首位浮上の#6 WAKO'S 4CR LC500

スーパーGT第4戦SUGOラウンドの決勝レース、#6 WAKO'S 4CR LC500は周回遅れながらも3位に入り、見事ランキングトップの座に躍り出た。

 2カ月近い実戦インターバルを挟んだSUPER GTはここからシーズン中盤、夏の3連戦へと突入する。まずは仙台近郊のSUGOが戦いの舞台だ。

 #6 WAKO’S 4CR LC500は序盤3戦を終えて、ドライバーズポイント30点でランキング4位。首位とは6点差、接戦のタイトル争いの渦中にいる。ただ、ウエイトハンデも成績に比例して増すのがSUPER GTの難しさであり、現在それが60kg(17kg分は燃料リストリクター調整に振りかえ)。決してイージーなハンデ状況ではないが、目標とするシリーズタイトル獲得へ向け、上位入賞で着実にポイントを稼いでいきたいところだ。

 天候微妙な予報もあるなかで迎えた予選日だが、朝のフリー走行は完全なドライコンディション。9時でも気温31度、路温40度と、やはり暑い。

 セッション終盤のGT500クラス専有走行時間帯にカルダレッリが1分12秒394をマークし、#6 WAKO’S 4CR LC500はトップタイムでの発進に。しかしながら現在のハンデ状況を考えれば、予選がラクな戦いになるはずはない。脇阪監督以下、チームは気を引き締めて午後の予選へと臨んだ。

 開始直前には雨のパラつきもあるなどしたが、タイム水準的にはまったくのドライコンディションで予選は進んでいく。Q1にはカルダレッリが出走。まず1分12秒268でトップに立つも、やはりハンデ軽量なライバルたちが上まわっていき、カルダレッリの順位は一時、9番手まで落ちてしまう。しかし1分12秒163にタイムを詰め、8位に上がって上位8台のQ2進出枠を確保。「チームとアンドレアに感謝です。よく残ってくれました」と脇阪監督。GT500クラス唯一の4戦連続Q2進出だ。そしてQ2では大嶋がカルダレッリと完全同タイムで、やはり8位。決勝は8番グリッドからのスタートとなった。

 決勝日のSUGOは雨模様。しかも降ったりやんだりが続くという微妙な状況で、スタート直前もタイヤチョイスが難しい路面コンディションとなった。

 #6 WAKO’S 4CR LC500はレインタイヤを選択。カルダレッリがスタート担当、大嶋が後半パートを受け持つオーダーで300kmレースに挑む。

 短く、コース幅が狭い1周のなかに攻めがいのコーナーが続くSUGOは、「魔物が棲む」ともいわれる難コース。決勝は荒れた展開になることが多い。ましてや微妙な路面状態が続いたこともあって、この日のレースはセーフティカー導入となるアクシデントが繰り返される大荒れの展開になっていく。

 しかしカルダレッリは8番グリッド発進から安定したレース運びを見せ、先行車の脱落や後退も横目に順位アップ、16周目には5番手まで上がった。さらに30周目には4番手へ。そして40周目にこのレース2回目のセーフティカーが導入された時には、100号車と64号車に次ぐ3番手を走っていた。

 セーフティカーが撤収した46周終了時にカルダレッリがピットインし、乾いてきた路面に対応してスリックタイヤに交換、大嶋へとドライバーチェンジ。
   
 だが、すぐにまたセーフティカー導入となり、しかもそのタイミングがチームにとっては不運なものだった。ほぼ1周を損させられる格好になってしまう。タイミングに恵まれたといえる1号車と46号車が1〜2番手に。混乱した状況下、大嶋は勝機こそ失うも全力で走って3番手の座を確保して終盤戦へ。

 最後の最後に8号車、23号車からの相次ぐ攻撃を受けるも、大嶋は3位を死守。今季3回目の表彰台獲得で、ポイントリーダーへの浮上を果たした。

大嶋和也選手
「ハンデなりにいいペースで走れたと思います。ただ、タイヤが新しいうちは速いんですけど、ハンデが重いこともあって最後はタイヤが厳しくなりましたね。そこへ8号車が迫って来て、しのいだと思ったら23号車が来て、しかも雨まで降ってきたりといろいろあって大変でしたが、押さえきれて良かったです。これでポイントリーダーですから、次の富士ではさらに厳しいハンデ状況で走ることになるわけですが、今日のレースのこともしっかり活かして、もっとしぶとく戦えるように頑張っていきたいですね。得意の富士ならハンデが厳しくてもポイントを獲れる、そういう気持ちで臨もうと思います」

アンドレア・カルダレッリ選手
「レース中、常にコンディションが変わっていくような難しいレースでしたね。ペースをつかむのは簡単でなく、GT300クラスをパスするのも大変でした。でも、チームが素晴らしい仕事をしてくれましたし、僕たちドライバーもミスなく走ることができました。セーフティカーの件は不運でしたけどね。表彰台を獲得できてハッピーですし、チャンピオン争いという意味でも、大きいポイントをゲットすることができました。とても良かったと思います」

山田健二エンジニア
「ハンデの状況を考えれば、クルマの仕上がりはドライ、ウエット、いずれの路面に対しても良かったといえるでしょう。スタッフも頑張ったと思いますし、なによりドライバーふたりがいい走りをしてくれましたね。次の富士はハンデがさらに厳しくなりますが、レクサス勢のライバルたちには先着したいです」

脇阪寿一監督のコメント
「今回のレースでは狙った通りのことができました。いろいろな要素が不安定ななかでしたが、作戦的にもベストな結果を引き出せたと考えています」

「セーフティカーが入った位置によるアンラッキーもありましたけど、ドライバーとチーム、全体でいい仕事ができたレースだと実感しています。これでポイントリーダーの座に就くこととなり、シリーズタイトル獲得という今シーズンの目標が、明確なものとなってきました」

「チームのみんなが一層モチベーションを上げて、仕事のクオリティもさらに上げていってくれると期待しています。そして、それこそがこの先、我々に必要なことだとも思っています。次戦以降も応援よろしくお願いします」

【LEXUS TEAM LEMANS WAKO`S レースレポート】

【関連ニュース】

スーパーGT SUGO決勝GT500:”運”も味方に。最終周バトル制し、王者SARD今季初優勝

劇的勝利の昨年王者。平手晃平「またタイトル争いに戻ってこられた」

あと一歩で逆転優勝叶わず2位、本山哲「非常に悔しい」

山本尚貴、2戦連続SCに泣く「僕たちのレースだった」

スリックタイヤに賭けたZENT。”勝利の女神”に嫌われ13位

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 Round4 Sugo
サーキット スポーツランドSUGO
ドライバー アンドレア カルダレッリ , 大嶋 和也
チーム Team LeMans
記事タイプ 速報ニュース