【スーパーGT】ホンダの悪夢。佐伯PL「3年問題なかった部品が…」

開幕戦岡山の決勝で悪夢のようなトラブルに見舞われたホンダ勢。佐伯プロジェクトリーダーは今まで問題なかった部品が原因だと語った。

 岡山国際サーキットで行われたスーパーGT開幕戦GT500クラスの決勝では、序盤に4台のNSX-GTにトラブルが続々と発生。続々とマシンストップとなる悪夢のような事態となったが、これについて佐伯昌浩プロジェクトリーダーは「3年間使っていて一度も問題がなかった部品が壊れた」と原因について語った。

 悪夢の始まりは、前日の予選Q2。久しぶりにGT500復帰を果たし、ホンダ陣営では初めてヨコハマタイヤを装着した#16 MOTUL MUGEN NSX-GTが突然ストップ。この時は単なる電気系のトラブルかと思われていたのだが、これと全く同じ症状が決勝になって立て続けに起きることになってしまう。

 パレードラップスタート時に#17KEIHIN NSX-GTが動かなくなり、グリッド上で立ち往生。一度はスタートを切ったがダブルヘアピン出口で再びストップしてしまう。

 その直後、ポールポジションだった#8ARTA NSX-GTもモスS手前で突然ストップ。これが原因で赤旗が出される事態となった。さらに悲劇は続き、グリッドにマシンを誘導している最中に#64EPSON Modulo NSX-GTにもストップしてしまう。

 レースが再開された6周目には、#100RAYBRIG NSX-GTもバックストレートで一度ストップ。再び動き出したものの、ダブルヘアピンでまたスピードに乗れず止まることになってしまった。

 この結果、#8ARTA NSX-GTと#100RAYBRIG NSX-GTはリタイア。#17KEIHIN NSX-GTと#64EPSON Modulo NSX-GTは修復を行い、コースに復帰した。結果的に、前日にトラブルが出た#16MOTUL MUGEN NSX-GTが順調に走りきり9位。陣営の中で、唯一のポイントゲットとなった。

 具体的な症状としては、アクセルを踏んでも反応せず、そのまま動力を失ったように止まった模様。もちろん全てのマシンが同じ症状だったという。

 予選までのパフォーマンスが良かっただけに、悪夢のようにトラブルが続出してしまったホンダ陣営。佐伯昌浩プロジェクトリーダーも、レース後は沈痛な面持ちで、取材に答えてくれた。

「我々も、全く予期していませんでした。一つの電気部品が原因で、全て同じトラブルでした。過去3年間使っていてトラブルは出たことがないし、これまでエンジンベンチでも冬のテストでも何も問題なかったのですが、今回のレース用エンジンで全車壊れました」

 今回トラブルが起きた部品は、2014年から導入していたNSX CONCEPT-GTの頃から使用しているもので、今までこのようなトラブルは一切なかったとのこと。全く予想外のハプニングで、まだ現時点での対策については目処がついていない模様。HRD SAKURAに持ち帰り、詳しく解析をするという。

「NSX CONCEPT-GTの頃からずっと使っている部品ですし、使い方も何も変えていないです。我々も混乱していて、走ってもらえる車両には部品を交換して出てもらいました。これは(HRD SAKURAに)持ち帰って、しっかりとした解析はしようと思います」

「我々もエンジン開発の部分では、ベンチで耐久試験をして、なおかつ実走テストもしています。GTもフォーミュラもそうですが、たくさん走らせて、その中でスペックを決めているのですが、今までにこんな事は起きたことはないですね。関係者、チーム、ドライバー、スポンサー含めてご迷惑をお掛けしてしまいました。本当に申し訳ないです」

 このトラブルの影響により、全くと言っていいほどレースを戦えなかったホンダ陣営。次回は5月3・4日に富士スピードウェイで第2戦が行われるが、それまでに根本的な原因究明と対策が施せるのか。陣営にとっては、開幕早々に大きな試練を背負うことになってしまった。

取材・執筆/吉田知弘

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 Round1 Okayama
サーキット 岡山国際サーキット
記事タイプ 速報ニュース