【スーパーGT】ホンダNSX「”乗りやすいクルマ”の追求を目指す」

ホンダのスーパーGTプロジェクトリーダーである佐伯昌浩氏は、NSX-GTの弱点が、「ドライバーごとのタイムのバラつき」にあると考えている。

 ゴールデンウィーク中に行われたスーパーGT第2戦FUJI GT 500kmレース。Honda NSX-GT勢は、決勝では#100 RAYBRIG NSX-GTが6位に入ったのが最高位、予選に至っては#8 ARTA NSX-GTが8位に入るのが精一杯だった。

「富士はNSXにとってはちょっと厳しいです」

 ホンダのスーパーGTプロジェクトリーダーである佐伯昌浩氏は、予選後にそう語っていた。

「パワーは負けていないと思いますけど、車体が大きいのでドラッグなんだと思います。そこで、最高速が伸びない」

 確かに、国内サーキット随一の長さを誇るメインストレートを持つ富士スピードウェイでは、最高速は非常に重要である。しかし佐伯プロジェクトリーダーは、もうひとつNSXの弱点について語った。それは、ドライバーごとのタイムのバラつきである。

「今回(富士)の予選では、野尻(智紀)選手だけが頑張ったように見えました。でも、あのタイムを全員が出せるような、乗りやすいクルマにしなければいけません」

「レクサスさんを見ると、誰でも同じようなタイムをパッと出せています。しかし、NSXはタイムにバラつきがあるんです。どこか乗りにくい部分とか、合わせにくい部分があるんだと思います」

「アンダーステアやオーバーステア、そしてブレーキの不安定さがあっても、タイムはここまでは出せる。そういうクルマにしなければいけません。野尻選手が出したタイム、あそこまでのポテンシャルは、NSXにはあるはずなんです。でも、みんながそのタイムを発揮できる、ベースラインを上げなきゃいけないと思います」

 佐伯プロジェクトリーダーは続ける。

「レクサスさんを見ていると、そのベースラインがきっちり上がってきていると思います。ウチも、まずはそこまで持っていかなきゃいけない」

 佐伯プロジェクトリーダー曰く、それを実現させるために、ホモロゲーションを取った中でも、セッティングの変更などにホンダ系全チームが一丸となって取り組んでいるという。

「セッティングの領域では、まだ各チームで、登録した部品の中で色々と試してもらっているところです」

「各車、セッティングは色々と違うと思うんですよね。それを一回全部集めて、どのポイントが一番良いのか、ドライビングスタイルに対しての許容範囲がどこまであるのか……というところをすべてまとめて、クルマのベースラインを上げたいと思っています」

 昨年まで強さを誇ったNISSAN GT-R勢も今季ここまでは苦戦しているため、Lexus LC500勢だけが大きく抜きん出ているように見える。この状況を打破するのはGT-Rなのか? それともNSX-GTなのか? なお今回からNSX-GTの最低重量制限が15kg緩和(1049kgが1034kgに削減)されるので、これがどう影響するのかという点も注目すべきポイントと言えるだろう。

 オートポリスでの第3戦『SUPER GT in KYUSHU 300km』は、今週末開催である。

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シリーズ スーパーGT
記事タイプ 速報ニュース