【スーパーGT】マーデンボロー「楽な開幕戦ではないが全力を尽くす」

4月8・9日に開幕する2017年のスーパーGT。ヤン・マーデンボローにとっては、GT500デビューレースを迎える。

 マーデンボローは、日産GTアカデミー出身で、ル・マン24時間レースやブランパン耐久シリーズなど、様々なカテゴリーで活躍。昨年から日本に活動の場を移し、GT300ではB-MAX NDDP GT-Rで星野一樹と組んでランキング4位を獲得した。その結果が認められ、今年は星野一義監督率いるチームインパルに加入する形でGT500に”昇格”。パートナーは優勝経験もある安田裕信と組むことになった。いきなり、優勝争いに絡んで行く可能性も十分にあるパッケージだ。

 今季のチーム体制について、マーデンボローはこのように語った。

「チームインパルは、メカニックもエンジニアも素晴らしい人たちが揃っているチーム。また星野監督とも一緒に仕事ができて嬉しいよ。彼は日本でとても有名なドライバーだったし、常に100%でプッシュしていた印象だね」

「現役時代からレースに対して、とても情熱を持っている人だけど、それは今も変わっていないし、話をしている時もそれがすごく伝わってくる。またドライバーとしての経験を生かしたアドバイスもしてくれるから参考になることも多いね。僕にとっても刺激になるし、素晴らしいと思うよ。これからシーズンを通して、みんなと一緒に仕事ができるのが楽しみだ」

 スーパーGTは、異なる2クラスのマシンが混走するスタイル。今年GT500に移るマーデンボローは、昨年までの「追い抜かされる側」から「追い抜く側」に変わることになるが、そこに関しては特に心配はしていないとようだ。

「(GT500は)常に追い抜きをしている状態で、忙しい感じ。時にはたくさんタイムロスをすることがあれば、逆にタイムをゲインできる時もある。GT500ではタイムをロスすることなく、どうやって追い抜いていくかをクレバーに考えていかないといけない」

「GT300も同様で、常にミラーを見てGT500車両を確認しなきゃいけないし、クリーンにフェアに抜かさないといけない。だけど、GT300同士の戦いもあるからアグレシッブにいかないといけない。同じクラスでレースをしながら、後ろにも注目しておかないといけなかったから、ストレスだなと感じたこともあった」

「速いクラスのマシンに乗って遅いマシンを抜いて行くというのは、ル・マンでも経験しているし、そんなに難しいことではないかなと思っている」

 いよいよ来週に迫った開幕戦。ここまでのテストを見る限り、レクサス勢が一歩リードしている状態が続いている。ニッサン勢も着実にトップに近づいてはいるが、楽観的になれない状況であるのは確かなようだ。

「毎年そうだけど、テストでは各チームごとに試していることも違うから、今の段階では本当の位置関係はわからない。おそらく開幕戦の予選Q1で全てが見えてくるだろうね。でも僕らにとって決して楽な開幕戦ではないかなと思っている」

「ラップタイムで見れば、岡山のテストではレクサスやホンダより遅れる部分もあったけど、富士のテストでは近づくことができた。それでも、まだまだ改善は必要だし、それは皆分かっている。開幕までに全力を尽くしたい」

 富士テストではドライコンディションで行われた初日のセッションで6番手タイムをマークし、日産陣営の中ではトップと、持ち前の速さをみせたマーデンボロー。今季フル参戦するGT500ドライバーの中で、同クラスでのレース経験がない唯一のドライバーだ。それだけに、ライバルにとっても未知数な存在。開幕戦の岡山でどんな走りを披露するのか、目が離せない。

取材・執筆/吉田知弘

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 富士公式合同テスト
サブイベント 土曜日
サーキット 富士スピードウェイ
ドライバー ヤン マーデンボロー
記事タイプ 速報ニュース