【スーパーGT】”仕切り直し”のホンダ。山本「しっかりと良いレースを」
第2戦富士は、開幕戦でトラブルが続発したホンダ勢にとって、”仕切り直しの1戦”となる。#100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴が意気込みを語った。

いよいよ明日からスタートするスーパーGT第2戦富士。前回、ホンダNSX-GT勢は全車に同じトラブルが続発し陣営の大半がリタイアとなったが、ホンダはしっかりとトラブルを解消しており、今回が改めて”仕切り直しの1戦”となる。#100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴が、第2戦に向けての意気込みを語ってくれた。
岡山国際サーキットを舞台にして行われた開幕戦でホンダ陣営を襲ったトラブルだが、すでに原因は究明されており対策済み。今のところは再発の可能性も少ないようで、今回は本当の意味で新導入されたNSX-GTの実力が明らかになるレースウィークとなる。
山本は「前回はレースを走りきれなかったので、実際にレースペースがどうだったのか、ライバルに対してどういう位置にいるのか、はっきり分かると思います」と語った。
また昨年は富士専用のローダウンフォース仕様で参戦できたが、今年は年間通して共通のエアロパッケージを使用する。これも、今週のレース展開や勢力図に影響していくのではないかと山本は見ている。
「今までの富士と違うのが、今年は他のサーキットと同じエアロパッケージを使わなければいけないので、それでセッティングの振り方も変わるとなると、これまで強かったチームが今回も強いかというと、そうじゃないと思います」
「他のコースでは、やっぱりLC500が速かったり、マシンの熟成が進んでいるところが速いと思うんですが、富士スピードウェイは、今までのデータが使いにくいサーキット。そうなると、今週の走り初めからトラブルなく組み立てていくことが重要です。セッティングの方向性を間違えなければ上位で戦えるかなと思っています」
「ただ、やっぱりLC500の調子が良さそうなので、彼らにどれだけついていけるかというのが、鍵になるかなと思います」
やはりレクサス勢有利は変わらなさそうだが、4月中旬に行われたオートポリスでのタイヤテストでは、#100 RAYBRIG NSX-GTがトップタイムを記録。彼自身も、実際にマシンの手応えは感じているとのことで、あとはトラブルなくフリー走行、予選、決勝と戦えるかが重要だという。
「全てのチームが参加していたわけではないですし、テストでの結果がそのまま今回の結果につながらないとは思いますが、これまではテストでもトップタイムを出せなかったので、前回のテスト結果はそこまで悪くないと思います」
「クルマに対する手応えは感じているし、チームのみんなも一生懸命頑張ってくれているので、その過程が少しずつ実になっているのかなと感じているので、最後はしっかりと形にして、完成形に持っていけるように頑張ります」
ライバル陣営からは、今回ノーウェイトで臨むことになるNSX-GT勢を警戒しているという話も聞こえてくる。前回が厳しい結果になってしまっただけに、山本は今週の展望について冷静に捉えているのが、印象的だった。
それでも、最後は彼らしく結果で証明したいと語ってくれた。
「やっぱり戦わずにしてレースを終えるというのは、悔しさ以上に、やるせないものがあります。その気持ちを解消するには、やっぱり結果を残すことしかないので、今週はしっかりと良いレースをしたいですね」
取材・執筆/吉田知弘
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シリーズ | スーパーGT |
イベント | Round2 Fuji |
ロケーション | 富士スピードウェイ |