【スーパーGT】初体験バトン「タフな1日。でもただただ楽しかった」

鈴鹿1000kmにスポット参戦、スーパーGTを初体験したジェンソン・バトンは厳しい1日だったとしながらも十分満喫した様だ。

 2017年のスーパーGT第6戦鈴鹿1000km。#16 MOTUL MUGEN NSX-GTでスポット参戦したジェンソン・バトンは、初のスーパーGT決勝レースで2スティントを走行した。

 9番手からのスタートとなった#16 MOTUL MUGEN NSX-GTは中嶋大祐がスタートドライバーを担当。25周を終えたところでピットインし、バトンが乗り込む。しかしピットアウトしようとした際に、ちょうどピットインをしてきた#7 Studie BMW M6 GT3と交錯。幸い接触はなかったが、ファストレーン優先権に違反したとして、ドライブスルーペナルティが課せられてしまう。

 チームの迅速な作業もあり、この時点で3番手に浮上していたバトン。エンジンをかける作業に手間取ってしまい、#7 Studie BMW M6との交錯に繋がってしまったという。

「ピットからの飛び出しでペナルティをもらったことにはフラストレーションがあった。だって、それまでは3番手を走っていたからね。それがなければもっといい1日で終わったかもしれない」

「でもレースはいつも自分の思う通りになんていかなくて、それは今までのレースの経験でも知っている。それが、たまたまあの時に起きただけだと思った」

 そうバトンは語る。

 その後、44周目に入ったセーフティカー中に他車を追い越してしまい2度目のドライブスルーペナルティを食らうなど、彼にとって最初のスティントは厳しいものになった。

 レース後半の119周目から再び走行を担当したバトン。他チームと変わらないペースを維持し、さすがF1チャンピオンという安定した走りを披露した。

 しかし、135周目に右フロントタイヤがパンク。実はレース中盤の武藤のスティントでもタイヤパンクに見舞われ、彼らにとっては今日2回目のトラブルとなった。

 そのまま予定より早くピットインし、武藤に交代。バトンは、初の鈴鹿1000kmは合計41周を走破し終了した。

 レースを終えたバトンは、ドライブ中に考えなければいけないことが多かったと、初のスーパーGTを振り返った。

「満タンのガスでスタートして、カラに近い状態まで走るわけだし、それに新しいタイヤでスタートして、走り終える時には古タイヤになっている。だからスティントを通して一貫性のある走りをすることを考えていた」

「さらに、他にも考えることがいっぱいあって。GT300を何度もオーバーテイクしながら、GT500と戦うことにも頭と神経を使った。(僕自身の)2スティント目なんて1ラップ差がついていたのに、それでも戦わなきゃいけないクルマが周りにたくさんいるし。なんでこんなにサーキットに車がいるんだ!って感じだった。まあそれが楽しかったわけだけどね」

 また、GT300との混走についてはテストの時から懸念はしていたが、やはり実戦で上手く抜いていくのには苦労した模様。しかし、それも楽しめたという。

「GT300は直線でスピードが出るからオーバーテイクするのは難しいなと感じたよ。でも500の車とレースをしている一方で、300に囲まれて戦うのは本当に素晴らしい体験だったよ。彼らのおかげでオーバーテイクを味わうことができたわけだし、ね。そういった要素がレースに加わって楽しかった」

 スーパーGTでの初めてのレースウィークを終えたバトン。率直な感想としては「タフな1日だった」と言うが、十分にスーパーGTの週末を満喫していたのは確かなようだ。

「まだ来年のことは分からない。一度に1つずつこなしていく、って感じかな。でも分かっていることはこの週末がただただ楽しかったということだ」

「スーパーGTとHonda、TEAM MUGENを応援してくれる、本当に沢山のファンに出会えたことが素晴らしかったよ。またいつかここでレースすることになるかもしれないし、それが実現出来るかはまだ誰も分からないよね」

取材・執筆/吉田知弘

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 Rd.6 鈴鹿1000km
サブイベント 日曜日 決勝
サーキット 鈴鹿サーキット
ドライバー ジェンソン バトン
チーム team Mugen
記事タイプ 速報ニュース