【スーパーGT】山内英輝「GT3車両からポジションを守れて良かった」

61号車SUBARU BRZの山内英輝は、レース序盤にGT3車両からポジションを守れたことが大きかったと話した。【SUBARU/STI プレスリリース】

2017.08.05 - SUPER GT第5戦 富士スピードウェイ・予選
予選5番手から表彰台を狙うSUBARU BRZ GT300

JAF GT車両勢最上位の5番手からスタート
 予選Q1セッションは14時35分からスタート。気温27度、路面温度33度という比較的涼しいなかでの予選となりました。Q1セッションを担当したのは井口です。井口は数度のアタックラップで1分38秒350をマーク、FIA GT3車両のライバルたちに割って入る3番手タイムでQ1セッションを通過しました。続くQ2セッションは山内がステアリングを握ります。ライバル勢のタイムアップもあり、山内は1分38秒335の5番手タイムでセッションを終了。SUBARU BRZ GT300は3列目からの表彰台獲得を目指します。

 Q1セッションを担当した井口は、「3番手で通過することができて良かったです。(練習走行での)タイムの伸びは予選に向けて懸念される部分でしたが、予選ではグリップ感も出てきて、フィーリングがよくなりました。5番グリッドは決して悪い位置ではないので、決勝レースも頑張りたいと思います」とコメント。ちなみに予選で井口がQ1セッションを担当するのは今シーズン初めてのことです。その理由については「練習走行での感触から、自分で希望しました。山内選手もニュータイヤでの走行は行っていませんでしたし、しっかり走ろうと。3番手でセッションを通ることができて良かったです」と語っています。

 井口の後を継いだ山内は、「セクター3でミスをしてしまったのですが、それがなければ4番手には上がれた可能性もあると思います。とはいえ現時点でのベストを尽くすことはできました。グリッドの周囲はストレートの速いマシンばかりですが、いいレースができるようにしていきたいと思います」と、明日への意気込みを語りました。

 SUBARU BRZ GT300はJAF GT勢最上位グリッドではありますが、周囲にはFIA GT3車両のライバルがひしめいています。総監督の辰己は「スタートは辛いかもしれない」と認めつつも、セットアップの変更とタイヤの進化によってポジティブな面も見えてくるとしています。

 「予選では旋回に焦点をあてたセットアップとしましたが、決勝レースではスピードに振ったセットにし、“抜かれづらいクルマ”でなるべく上にいけるよう頑張ります。タイヤは柔らかめですが保ちが良く、2輪交換も視野に入れた作戦を検討中です。決勝でのタイヤ交換の時間をどれだけ削ることができるか、それがポイントとなりますね」

2017.08.06 - SUPER GT第5戦 富士スピードウェイ・決勝
予選からポジションをひとつ上げ4位と健闘

直線スピードの差をコーナーで取り返すレース
 この日は20分間のウォーミングアップ走行を終えたあと、決勝レースは15時25分からスタート。午前中はサーキットに強い日差しが降り注ぐ夏らしい天候となりましたが、午後には雲がかかり、風も吹く涼しいコンディションに。柔らかめのタイヤを装着して臨むSUBARU BRZ GT300にとっては、気温/路面温度とも低い方が向いているため、この天候変化が追い風となることが期待されました。チームは、序盤のポジションを守り切ることができれば、車両の前後間隔は徐々に開いていくはずだと読んでいます。

 スターティングドライバーは、山内が務めます。山内はクリーンなスタートを決め、前走車のコースオフも重なり早々に4番手にポジションアップ。ところが翌周、ライバルにかわされ再び5番手に。その後、山内は後方から迫り来るFIA GT3車両からポジションを堅守し、10周をすぎるころからはその差を拡大していきます。上位陣が次々ピットインを行うなか、山内は暫定2番手にまでポジションアップ。31周の段階で井口へとステアリングを託します。井口はリヤタイヤのみの交換を実施して、11番手でコースに復帰。全車がピット作業を終えた段階で4番手となった井口は、前を行く31号車との差をじわじわと削っていきます。一時は目視で捉えることも可能な距離まで近づきますが、最終的には4位の座を守ってフィニッシュラインを通過。表彰台にのぼることこそかないませんでしたが、苦手とされる富士でライバルに伍する戦いができたことで、チームとしては大きな手応えを得て、次戦の鈴鹿サーキットへと臨むこととなります。

表彰台獲得はならずとも、充実した一戦に
 スターティングドライバーを務めた山内は、「第2セクターや第3セクターではマシンのいい部分を発揮することができたと思いますが、ライバルを追い抜くのはちょっと厳しかったですね。それでも、序盤でFIA GT3車両からポジションを守り切れたことは大きかったと思います。リヤタイヤ2本交換作戦のためにフロントタイヤを残しながら、マージンも保って井口選手に渡すことができました。次戦の鈴鹿サーキットは、毎周予選のように走らないと戦えない厳しいサーキットです。しっかりと準備をして、心身ともに充実した状態で臨みたいと思います」と、まとめています。

 その山内からバトンを受けた井口も、今回のレース結果にはポジティブな印象を持っています。 「今回のレースではリヤタイヤ2本を交換する作戦を採りましたが、ピットアウトした段階からいかにペースを上げられるかを重視し、温まりのよいユーズドタイヤを選択しました。序盤は前後バランスが難しく苦労しましたが、その後はラップタイムをキープできたと思います。前を行く31号車がタイヤ無交換作戦というのは分かっていたので、レース終盤が勝負になると読んでいたのですが、もう一歩プッシュすることができませんでした。次の鈴鹿は結果を残せている得意なサーキットですし、今回は力強いレースができたので、1000kmにも前向きな状態で挑むことができると思います」

 チーム総監督を務める辰己英治は、レースを振り返って次のように総括しています。

 「タイヤも安定していましたし、ドライバーも常にマキシマムでアタックできていた。ピット作業もスムーズで、チーム全員が100%の力を出し切ったレースでした。完璧なレースをして4位ということですが、やり切ったという感覚はありますね」

 また、SUBARU BRZ GT300については、コーナリングマシンとして十分機能していると評価しながらも、「同じJAF GT車両のライバルにストレートで軽々と抜かれてしまうのは、あまり見たくないシーンですね。ラップタイムこそ似たようなものですが、ストレートの差を取り返すために、どれだけドライバーが苦労しているかということです。今日の結果は讃えられてしかるべきでしょう。次の鈴鹿サーキットはコーナリングコースになりますから、富士と比べれば十分チャンスは増えるはず。確実に勝ちを狙いたいと思っています」とコメントしています。

【SUBARU/STI プレスリリース】

【関連ニュース】

スーパーGT 第5戦富士GT300:55号車ARTA、独走で今季初優勝!

中山雄一「17位からの入賞でチーム力の高さを証明した」

VivaC、電気トラブルでリタイアも”次の2レースが勝負”

50号車の新田「タイヤ内圧が想定より上がってしまった」

スーパーGT 2018年暫定スケジュール発表。鈴鹿は5月開催に移動

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 Round5 Fuji
サーキット 富士スピードウェイ
ドライバー 山内 英輝 , 井口 卓人
記事タイプ プレスリリース