【スーパーGT】松田&クインタレッリ「ここまで戦えるとは!」
スーパーGT第2戦富士の予選で、開幕戦で苦戦した#23 MOTUL AUTECH GT-Rはフロントロウを獲得した。

スーパーGT第2戦富士ラウンド、開幕戦で苦しんだ#23 MOTUL AUTECH GT-Rは、予選2番手を獲得した。
「まだまだですね」
Q2アタックを務めたロニー・クインタレッリはそう語る。
「持ってる中では、セットアップなどベストを尽くしました。でも正直に言うと、うまくいっても5〜8位くらいだと思っていました。まさかフロントロウが取れるとは、思ってもみませんでした」
「テストが終わってからいろんなことを試して、その方向性が正しかったんだと思います」
とはいえ、今回はこの結果が精一杯だと、クインタレッリは言う。
「38号車に0.3秒負けたけど、今回はこれが精一杯。細かい課題はありますが、ここまで来れて嬉しいです。NISMOのみんなは、気持ちでは負けていません。でも、まだまだですね」
クインタレッリは、現状で可能な限りのアタックを成功させたと言うが、まだ我慢しながらのアタックになっているようだ。
「僕のアタックは、我慢しながらも完璧だった。でも、僕はもっといける。セクター2ではフルプッシュできたけど、特にハードブレーキングが必要な箇所では、我慢しなきゃいけなかった」
なおNISMOの田中利和総監督は火曜日に、開幕戦ではトラブルの兆候があったため、陣営の各車は抑えて走ることを強いられていたと明かした。その症状については既に解決したようだと、クインタレッリは語った。
「トラブルは解決しています。特にエンジンパワーが上がりました。富士はストレートが長いので、岡山のままだったら、全然ダメだったはずです」
Q1のアタックを担当した松田次生は、Q2進出ギリギリの8番手タイムを記録した。これについて松田は、「現状で言えば、おめでとうなんじゃないでしょうか」と語った。
「正直、ここまで戦えるとは思っていませんでした。エンジンをどこまで攻めていいのか分からなかったのですが、データが取れたことでもう少し攻めてもいいということが分かった。それが大きかったかもしれません」
松田はそう説明してくれた。
「Q1を通るというのは大きなプレッシャーでした。その中で自分の走りができたのは良かったと思います。とにかくレクサス勢が速いので、それに僕らがどうついていけるかだと思っています。とにかく食らいついて行って、表彰台に登れればいいですね」
なおオフシーズン、#23 MOTUL AUTECH GT-Rは特にタイヤに苦しんでいるのではないかという声も多く聞かれた。これについて松田は、「タイヤに合った気温になってきている」と語る。
「気温が上がって、良くなってきました。Q1アタック時のタイヤはレースセットなんですが、セッション時の気温が想定よりも低かったので、全然グリップせず、ビックリしちゃいました。朝(公式練習)は履けなかったんで。決勝では気温が上がってくれた方が、いいかもしれないです」
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この記事について
シリーズ | スーパーGT |
イベント | Round2 Fuji |
サブイベント | 水曜日 予選 |
ロケーション | 富士スピードウェイ |
ドライバー | ロニー クインタレッリ , 松田 次生 |
チーム | NISMO |
執筆者 | 田中 健一 |