【スーパーGT】武藤英紀「バトンの指摘は僕らと一緒。自信が深まる」
鈴鹿1000kmに参戦するジェンソン・バトンとの初仕事を終えた武藤英紀は、バトンの指摘が自分たちと同じだったことに自信を深めたと語る。











鈴鹿サーキットで行われたスーパーGTのタイヤメーカー合同テスト。#16 MOTUL MUGEN NSX-GTの武藤英紀は、鈴鹿1000kmにスポット参戦するジェンソン・バトンが今回のテストに参加してくれたことで、よりマシンパフォーマンスの部分で自信を深められることができたという。
今回はタイヤテストということもあり、チームは様々なタイヤをテスト。同時に8月の鈴鹿1000kmにスポット参戦するバトンには、初めて乗るNSX-GTに慣れてもらうための2日間となった。
ヨコハマタイヤと共に組んだテストメニューもこなしながらのスケジュールで、バトンが乗れたのは合計で約60周ほど。本人も探り探りだったと言いつつも、マシンについて気付いたポイントは、武藤や中嶋大祐が感じていたところとほぼ同じだったという。
「スピード的には、本人も探りながらとは言っていましたけど、僕たち2人と要求すること、どこが悪いとかという指摘が一緒なので、自分たちも自信を深められましたし、(今まで言ってきたことが)間違っていなかったんだなと再確認できました」
「(バトン選手は)客観的に見れる部分もあると思います。僕たちはずっとオフのテストから(このマシンに)乗ってきているので、ある意味慣れてボケている部分も多少あるでしょうし、そこで彼が乗ってくれて、そういうふうに言ってくれると『やっぱりそうだよね』という実感は得られましたね」
また中嶋大祐と同様に、武藤もバトンに対しては、F1のワールドチャンピオンでありながらも、謙虚で貪欲な姿勢に驚いている様子だった。
「いい人ですね。凄く謙虚な姿勢で、全然偉ぶった態度もないし、貪欲に質問してきてくれます。こっちが聞いてもちゃんと答えてくれていると思いますし、すごくやりやすいです。フランクだし冗談も通じるし、想像と違う人だなぁと感じました」
とはいえ、わずか60周あまりでは、まだまだ走行距離が足りないというもの事実。特に武藤は、バトンがスーパーGT特有の混走を経験していないことを懸念していた。
「本当はもうちょっと乗ってもらった方が良いような気がします。本来なら今月末の合同テストで、ワールドチャンピオンに練習って言ったら失礼ですけど、GT300がたくさんいる中で経験を積んでもらった方が、レースに向けては良いかなと思います。またラインを外してタイヤカスを拾って走ったりとか、クリアラップの取り方とか、色々な条件もありますからね」
取材・執筆/吉田知弘
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この記事について
シリーズ | スーパーGT |
イベント | 鈴鹿タイヤメーカーテスト |
サブイベント | 水曜日 |
ドライバー | 中嶋 大祐 , 武藤 英紀 , ジェンソン バトン |
チーム | team Mugen |