【スーパーGT】苦戦した昨年王者。平手「タイヤの内圧に苦労した」

スーパーGT第2戦決勝が富士スピードウェイで行われ、昨年王者の#1 DENSO KOBELCO SARD LC500は7位に終わった。

 2017年のスーパーGT第2戦富士。昨年のチャンピオンチームである#1 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/平手晃平)は7位でフィニッシュ。前半は好調で優勝も狙えそうだったが、後半は一転して苦しい展開となってしまった。

 スタートドライバーはコバライネンが担当。序盤から積極的に仕掛けていき7周目に3番手に浮上。さらに1回目のピットストップでは迅速に作業を済ませ、2番手に浮上。優勝も見えるところまできていた。

 ところが、平手がドライブしていた50周目のダンロップコーナーでGT300とわずかに接触し右フロントのカナード付近を破損。この付近からペースが上がらなくなり、52周目の最終コーナーでは#36 au TOM’S LC500(伊藤大輔)と接触し3番手に脱落。ここから次々と後続のマシンに抜かれ、5番手に後退した。

 最終スティントでもコバライネンの苦戦は続き、96周目のレクサスコーナー立ち上がりでスピン。その翌周にはトヨペット100Rでコースオフを喫し7番手まで後退しフィニッシュ。苦しい結果となった。

 映像で見る限り、右フロントカナードの破損状況がひどかったため、その影響が出ていたのかと思われたが、自身のスティントを振り返った平手は、それ以上に大きな問題を抱えていたという。

「(フロントが壊れていたことは)無線で言われるまで気づかなかったです。バランスも全然狂っていなかったですし、すごく近くなったくらいで、当たったという衝撃もなかったです」

「それよりも、内圧が気になりましたね。タイヤの内圧の上がりが悪く、その影響でブレーキングも全然いけなくて、そこでピックアップも始まったりして、悪い状況がずっと続いていました。最初のスティントを見ていると、そんなに悪そうではなかったのですが、自分のスティントになってプッシュしても(内圧が)上がらなかったし、上げようと思って頑張っていてもピックアップが始まって、何か悪い方向に全部いってしまった感じでした」

「クルマを思うように振り回せないくらいの状況で。課題ですね。原因を追求して次のオートポリスまでに改善したいです」

 平手はそうレースを振り返ってくれた。

 全体的な異変は、コバライネンも同様に気づいていたという。

「残念な結果になったね。最初のスティントはよくて、2番手に上がれた時は優勝の可能性も出てくるかなと思った。でも、そこから何かがおかしかったよ」

「ペースが良くなくて、全体的にグリップ力が得られない感じだった。その中でも(順位を落とさないように)限界まで攻めていったけど、その結果スピンしたり、コースオフがあって順位を落とすことになってしまった」

「最初はすごく良かっただけに、最終スティントは違和感が大きかった。実際にどうだったかは分からないけど、途中の接触でフロントのカナードがなくなったことも、影響しているかもしれない。グリップ力も失われた感じだったしダウンフォースも十分ではなかった。最後は何とか走りきって帰ってきた感じだったよ」

 しかし昨年のチャンピオンチームは、これくらいのことで動じておらず、次回のオートポリスを含め、チャンピオン争いという点でも前向きに捉えていた。それは、苦しい中でも勝ち取った7位の6ポイントは必ず後半に役立つと確信しているからだ。

「こうやって苦しい中でもポイントをとれるということがGTでは大事になるので、苦しい戦いになって気持ちもよくないですけど、次に向けて頑張っていきたいです。まだ2戦を終えただけなので、これからシーズンも長いですし、なんとか巻き返していきたいですね」

 平手はそう語った。またコバライネンも同様に、次戦以降に向けて前向きなのが印象的だった。

「今日は残念なレースだったけど、ポイントをしっかり獲得することができた。昨年も表彰台に上がれなくても各レースでポイントを稼げたことがチャンピオンに繋がった。だからまだまだチャンスはあると思っているよ。今日もトラブルがなければ、多分2位だっただろうしね。100%のパフォーマンスが発揮できれば、我々は速いと思う。まずは今回の問題を解決して、次のオートポリスに向かいたいね」

取材・執筆/吉田知弘

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 Round2 Fuji
サブイベント 木曜日 決勝
サーキット 富士スピードウェイ
ドライバー ヘイキ コバライネン , 平手 晃平
チーム チーム・サード
記事タイプ 速報ニュース