大差で初ポールのHitotsuyama Audi、柳田真孝「驚きだった」
第7戦タイ予選、大差でGT300クラスのポールを獲得した#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSのふたりは、会見で驚いたと語った。

タイ・ブリーラムで行われている2017年のスーパーGT第7戦。GT300クラスは#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSが初のポールポジションを獲得。リチャード・ライアン、柳田真孝ともにこの結果は“驚き”だったという。
今回の予選はウエットから徐々に路面コンディションが変化していく難しい状況だった。その中でも#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSは頭一つ抜け出る速さをみせ、最後は柳田が2番手以下に1秒もの差をつける走りを披露。見事、チームに初のポールポジションをもたらした。
予選を終えた2人からは“驚いた”というキーワードが揃って出てきた。
Q1を担当したライアンは「正直、驚きだったよ。今年はすごくハードなシーズンを送ってきたからね。今日は雨が降って、ウエットでの予選だったけど、チームが本当に素晴らしい仕事をしてくれた。感謝しているよ。僕はQ1を担当したけど、ミスもなかったしクルマもパーフェクトだった」とコメント。
一方、Q2を走った柳田は、ホイールに組んでいなかった新品タイヤを急いで組むようにと、チームやダンロップタイヤに打診。その結果、あの驚異のラップにつながったという。
「僕もリチャードと同じで驚いています。今年はこれまで正直苦しい戦いが続いていて、予選でもなかなか結果が出ず苦しかったんですけど、今回は僕たちにとっては恵みの雨で、ダンロップのウエットタイヤもいいパフォーマンスを発揮してくれました。Q1でリチャードがいいアタックをしてくれて、そこからインフォメーションをもらいました。
「実は(ウエットの)新品タイヤをホイールに組んでいない状態のものがもう1セットあって、無線で『それをお願いだから組んでほしい!』と伝えて、すぐにダンロップタイヤさんとともに急いで対応してくれました。彼らにも感謝しています」
また柳田は、タイ前国王の喪中にも関わらずレース開催ができたことに対し、タイの人たちを勇気づけるレースができればと語った。
「今は、タイの前国王の喪に服している大変な状況の中で、こうしてタイの皆さんにも準備してもらって、僕たち日本のスーパーGTというレースを見せられるというのは非常に重要なことだと思います。シーズン後半で、チャンピオン争いに関していうと僕たちはあまり関係ないんですけど、GT500・GT300ともに良いレースをみせて、タイの国民の皆さんを元気付けられるようにしていきたいなと思います」
取材・執筆/吉田知弘
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この記事について
シリーズ | スーパーGT |
イベント | Rd.7 タイ/ブリーラム |
ロケーション | チャーン・インターナショナル・サーキット |