意地の1勝挙げた23号車。松田次生「この流れを維持して来年は王者に」

最終戦もてぎで、GT-R勢にとって今季唯一となる勝利を挙げた#23 MOTUL AUTECH GT-R。松田次生は、来年の王者奪還を誓った。

 スーパーGT最終戦もてぎは、#23 MOTUL AUTECH GT-Rがポール・トゥ・ウィンを達成。最大限の仕事をこなしながらもチャンピオンは獲得できなかったが、日産GT-R勢として今季唯一となる勝利を挙げた松田次生とロニー・クインタレッリは来年の逆襲を誓った。

 レースでは、前日の予選で圧巻の走りを見せた#23 MOTUL AUTECH GT-Rだが、スタート直前にまさかのハプニングが発生してしまう。クインタレッリがスタートドライバーを担当し、フォーメーションラップで入念にタイヤを暖めていたが、最終コーナーを差し掛かったところで減速をした時に、2番手の#6 WAKO’S 4CR LC500(アンドレア・カルダレッリ)が突っ込んでしまったのだ。

「僕もビデオを見ないと状況が分からないですけど、僕は普通に行ってて、後ろからスピンするような大きな衝撃を感じました」

 そう、クインタレッリはその時の状況を振り返った。

「その後、ホームストレートに来た時にリヤタイヤから煙が上がって、”終わった”と思いました。パンクしているんじゃないかと思いながら慎重に1コーナーに入ったんですが、普通にグリップがありました」

その後2周くらいはずっとサイドミラーを見ながら走っていました。コースの場所によっては煙が上がらないところもある中で、クルマには振動もなくバランスも良かったです」

 ただ、幸い#23 MOTUL AUTECH GT-Rにとってこの接触の影響は大きくなく、そのままトップでチェッカーを受けた。

「3周目くらいからは煙も完全に消えたので、安心しました。チームと無線で、タイヤの内圧を確認しながら走っていました。すごくラッキーだったと思います」

「そのあとのレース内容は完璧でした。シーズン序盤のパフォーマンスを考えれば、よくここまでこれたと思います。チームの全員に感謝しています」

 一方、松田も「チャンピオンを目指してもてぎに来て、予選でポールポジションの1点を取って、今日は優勝してどうなるかという形でした。最終的には2点及びませんでしたね」と、チャンピオン獲得が叶わず悔しそうに語った。

「序盤の出遅れも大きかったと思うし、鈴鹿でのペナルティとか、タイであまりポイントが取れなかったことも含めて、思い返せば色々出てくると思います。だけどすべてが完璧に行くレースなんてないですし、これが結果だったということです。ただ、序盤の開発の遅れが一番大きく響いた要素だったと思います」

 開幕戦岡山ではGT-R勢が全車予選Q1落ちという屈辱の展開だった。しかし、再び全車がハンデウエイトなしとなった最終戦で、#23 MOTUL AUTECH GT-Rはライバルたちに驚異的な速さを見せつけた。この進歩について松田は、次のように語った。

「この1年を振り返ってみて、開幕戦ではレクサス勢が上位6台を独占して、タイム的にも予選では1秒以上違う中で、苦しいシーズンが始まると覚悟していました」

「本当にスタッフみんなが一生懸命クルマを開発してくれて、ミシュランタイヤもそれに対応してくれました。新しい空力規則になってテストから本調子でなく、どちらかというと他メーカーの方が調子が良かったです。でも僕たちもクルマとタイヤを合わせ込むことができて、その集大成としてもてぎで勝つことができました」

「チャンピオンを獲れなかったのは悔しいですけど、GT-Rが今年1勝もできていなかったことを考えると、優勝できたことが自分たちのプラスになったと思います」

 松田は今季の悔しい経験をバネに、来季の逆襲を誓った。

今までチャンピオンを何回も獲ってきた中でも本当に苦しい状況でロニー選手と高め合うことができて、みんなで良いレベルまで来たのかなと思うので、この気持ちを忘れないように、来年チャンピオンをレクサスから獲り返せるように頑張っていけたらなと思います」

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 Rd.8 ツインリンクもてぎ
サーキット ツインリンクもてぎ
記事タイプ 速報ニュース