片岡龍也「嬉しいの一言。余裕がなく、守りながら攻めたレースだった」

4号車GSRの片岡龍也は、首位で最終戦を迎えるも余裕のないレースだったことを明かした。【GOODSMILERACING】2017 SUPER GT Rd.8 レースレポート

SUPER GT 2017 第8戦

会期:2017年11月11〜12日

場所:ツインリンクもてぎ(栃木県)

天候:晴れ

動員:5万5500人(2日間)

予選:1位 決勝:3位

■11月11日(土) 片岡選手はGT人生初のポールポジション!
 長かった2017シーズンもついに最終戦。前戦タイで2位になったことで、ツインリンクもてぎに9ポイント差のポイントリーダーとして挑む。
「雨が降ったら厳しい」とチーム関係者は口を揃えていたが、残念ながら予報では降水確率50%……。しかし、予選日の朝にパラついたくらいで、朝の練習走行から快晴、路面はドライのままだった。そのお陰で片岡選手が「1‘47.139」を出し、トップタイムをマーク。そのまま練習走行を終えた。
 午後からの予選1回目は谷口選手が担当。コースインすると、ゆっくりとタイヤを温めていく。そして5周目にアタックを開始。「1'46.825」を記録し、朝に引き続きトップタイムで通過した。
 予選2回目は片岡選手。谷口選手と同じくゆっくりとタイヤを温めいき、今季最後の予選アタックを敢行する。55号車(ARTA BMW M6 GT3)が「1'46.300」を出してトップに躍り出たが、片岡選手はそれを上回る「1'46.076」で走り抜け、ポールポジションを獲得しコースレコードも更新した。従来のコースレコードは「1'46.760」だったので、約コンマ7秒も更新したことになる。さらに、片岡選手は自身のGT人生の中で初ポールだったという。
 ポールポジションのおかげで、チームに1ポイントが加算され、9ポイント差は10ポイント差へと広がり、大きなアドバンテージとなった。決勝レースを一番前からスタートできるのはチャンピオンを獲得する上で非常に有利だ。

■11月12日(日) 3位表彰台で3年ぶり3回目の王座!
 全チームが1年間の総決算として挑む最終戦の決勝レース。チャンピオンの権利を残している51号車(JMS P.MU LMcorsa RC F GT3)、65号車(LEON CVSTOS AMG)、55号車以外のライバルたちも、虎視眈々と優勝を狙っているので、まったく油断ができない。
 決勝日は朝から快晴で、まず天気の問題は解消された。決勝前のウォームアップ走行でいきなり接触があり赤旗中断というハプニングがあったが、レースはオンタイムでスタート。
 スタートドライバーは片岡選手。天気は晴れだったが路面温度が上がらなかったのか、フォーメーションラップではいつも以上にウェービング(クルマを左右に振ってタイヤを温めること)を行なう。そしてついに今年最後の火蓋が切って落とされた。
 事前にタイヤのライフが心配されていたが、後続をどんどん離していく片岡選手。とくにトラブルもなく、2位以下に4.3秒差をつけて15周目に早めのピットイン。ドライバーを谷口選手に交代し、タイヤ4本交換と給油をしてコースに戻った。周りのライバル達は、ミクAMGの動きに反応してタイヤ2本交換や無交換を選択する。
 アウトラップで33号車(D'station Porsche)に抜かれてしまうも、19周目に33号車はトラブルで緊急ピットインのため戦線離脱。この時点でピットインしていた、25号車(VivaC 86 MC)、65号車、ミクAMGの3台が実質のトップ争いとなった。
 65号車は早々に25号車をパスし、ピットで前に出た55号車とトップを争う。3位を走る25号車はトラブルを抱えていたようでペースが上がらないが、なかなか抜けないという状況が長引いてしまい、気がつけばすぐ後ろには9号車(GULF NAC PORSCHE 911)が迫っていた。
 39周目に25号車の一瞬のミスを突き、オーバーテイクに成功。これで3位に浮上した。残り10周を切った時点で2位との差は10秒以上だったので逆転は難しかったが、堅実な走りで3位を守り切ってチェッカーを受け、総合ポイントで今回優勝した65号車を上回って2017シリーズチャンピオンに輝いたのだった。
 チームとしては、2011年、2014年に続く、3回目の戴冠となった。さらに初音ミク10周年、初音ミクGTプロジェクト10シーズン、Mercedes-AMG 50周年、横浜ゴム100周年というアニバーサリーイヤーに、チャンピオンという最高の形で華を添えて、GOODSMILE RACING & TeamUKYOの2017年は幕を閉じた。

■チーム関係者コメント
安藝貴範代表
「なんとしても勝たなくてはいけないレースでした。予選までは良い状況に見えたかもしれないですけど、選択肢があまりなくて。そのうえ、51号車や65号車はタイヤ無交換をしてくるだろうなと思ってました。我々にはその作戦はできない。その中でどうやって順位を守るかをずっと考えていました。1勝を獲りにいくレースだったら、違う選択をしてたんでしょうけどね。みなさんの応援のおかげで念願のチャンピオンを獲れましたし、個人スポンサーのみなさん、企業スポンサーさん、ヨコハマさんにとても感謝しています」

片山右京監督
「チャンピオンを獲れたのは素直に嬉しいんですけど、今回に限って言えばポールを獲って楽勝ムードに見えたけどそうでもなくて、決勝は3〜4位狙いでした。ピットのタイミングで何台前に行かれてしまうのかが心配だった。ウチは4輪交換以外考えられなかったから。レース展開も予想通りピットで前に行かれちゃうし、前のクルマは抜けないし、後ろから迫ってくるしで、薄氷の上を歩くとはこのことでしたね。思い起こせば開幕戦で1位を取ったのに、その後はなかなか主役になれないレースが続いて。それでも節目の年にチャンピオンになれたのは、応援してくださっているみなさんのおかげです。本当にありがとうございました」

谷口信輝選手
「チャンピオンを獲れてホッとしています。タイ戦が終わったあとにランキングトップになって最終戦に挑むことになりました。そのぶん、(チャンピオンを)獲らないといけないというプレッシャーもあったし、いざもてぎに来てみたら全然余裕がない状況でむしろピンチで。決勝レースも案の定苦しい展開になりました。それでも3位でゴールできて、チャンピオンになれたのは嬉しかったですね。Mercedes-AMGにも、ヨコハマさんにも、チームスタッフにも、もちろん片岡選手、そしてワガママを全部聞いてくれる安藝代表にも感謝します!」

片岡龍也選手
「嬉しい! その一言に尽きますね。今年は初音ミク10周年、ミクGTプロジェクト10シーズン、横浜ゴム100周年と、いろいろ節目の年だったので、チャンピオンを意識して挑んだシーズンでした。ランキングトップで最終戦に来て、ほかの人からは楽勝に見えたかもしれないけど、実際は全然余裕がなくて、僕らとしては守りながら攻めたレースでした。それでもなんとかチャンピオンを獲れたので、応援してくれたみなさんに感謝したいと思います。本当に2017年はいいシーズンでした。2011年、2014年ときて2017年。次のチャンピオンは2020年かって感じですけどね(笑)」

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 Rd.8 ツインリンクもてぎ
サーキット ツインリンクもてぎ
記事タイプ プレスリリース