2014年以来の王者獲得に安堵の谷口信輝「タイ戦での2位が鍵だった」

最終戦もてぎで3位を獲得し、GT300クラスの王者に輝いた#4 グッドスマイル 初音ミク AMGのふたりは、その心境を会見で語った。

 2017スーパーGT最終戦、ポールポジションからスタートしたポイントリーダーの#4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)は、他車の攻めたピット戦略により苦しめられるも、3位でフィニッシュし、チャンピオンを獲得した。

 チャンピオン会見に臨んだふたりは、王者に輝いた喜びよりも、プレッシャーから解放された安堵感に包まれていた。

 片岡は開口一番「本当にチャンピオンが獲れてよかったです」とコメントすると、その心境を語った。

ヨコハマさんとちょっと苦労しながら開発してきたタイヤも結果が出始めてきて、開幕戦からスピードのあるタイヤとクルマでした」

「僕の経験の中でも、これほど毎レース車両にパフォーマンスがあるという手応えがあるシーズンはなかなかなくて、途中からチャンピオンを獲れるんじゃないかなと思っていました」

「逆に最終戦に9ポイントリードという形で来ると、”タイトル獲れるでしょ”という風に見られるので正直”そんなに簡単じゃない”と思いながら、周りの空気感とのズレに葛藤しながら挑みました」

「レースウィークが来る前から、なんとなく自分を緊張感が包んでいたんですが、FIA-F4を見に行ったりして現場で忙しくすることによって気を散らせたかなと思います」

「F4も(宮田莉朋が)チャンピオンを決めてくれたので、その流れをうまく引き継いで自分もチャンピオンを決めたいと思っていて、色んな関係者が協力してやってくれている中でそれを結果で恩返しできて本当に良かったなと思います」

 谷口も「今の気持ちは本当にホッとしています。それなりにリードがある中でもてぎに来たんですが、全く余裕がなく何があるか分からない中で、最善の方法と最悪を避けるパターンなど色々なケースを考えて戦いました」とレースを振り返った。

「レースはやはり結構厳しい方向に行ったんですが、2014年にチャンピオンを獲った時のように、かなり苦労して3位になりました。チャンピオンになれて嬉しいという気持ちよりも、肩の荷が下りた満足感でいっぱいです」

「家に帰りながらとか、明日とか、年を越す時にどんどん実感していくんだろうなと思います」

 開幕戦で優勝を果たし、第2戦富士でも一番重いクルマでポールポジションを獲得した#4 グッドスマイル 初音ミク AMG。シーズンを通してメルセデスAMG GT3勢が強さを発揮する中でも、光るパフォーマンスを見せていた。

 その中でも、鍵となったレースは第7戦タイだったと谷口と片岡は口を揃えた。今季、ウエットを比較的苦手としてきた#4 グッドスマイル 初音ミク AMG。決勝直前に雨に見舞われたこのレースで2位を獲得した事が大きかったという。このレースでは、同じメルセデスのマシンを使う#65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)が、ピット作業違反のペナルティを受け、ポイント圏外に脱落。結果としてこれが最終戦での致命傷となっている。

 谷口は「今年、GT300はメルセデスが強い感じがある中で、やっぱり最大のライバルはLEONで、結果的に彼らがランキング2位まで来ましたしね。彼らがタイで取りこぼしたというところが僕たちにとっては非常にありがたかったし、僕の中ではタイでの2位が大きいと思います」とコメント。

 一方の片岡も「不運もあったりでランキンが落ちたりしていたんですが、ライバル勢もうまくいかなかったりして、ポイント差が開かなかったのがポイントで、その中でタイで2位になりポイントリーダーとして守る立場でもてぎに挑むことになりました」と述べた。

「ちょっと怖いなと思っていたのが、タイで優勝してランキング2位に上がってきたRC F(#51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3)。若いふたり(中山雄一/坪井翔)ですし、勢いみたいなものをもてぎに持ち込まれたりしたら嫌だなと思っていましたが、嫌な予感は当たらず良かったです」

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 Rd.8 ツインリンクもてぎ
サーキット ツインリンクもてぎ
記事タイプ 速報ニュース