2017年スーパーGT王者は誰だ?:GT500編「逃げ切りか? 逆転か?」

いよいよ今週末の迫った2017年シーズンのスーパーGT最終戦。#37 KeePer TOM'S LC500を筆頭に5台に王者獲得の可能性が残っている。

 2017年のスーパーGT最終戦「MOTEGI GT250km RACE」が今週末、ツインリンクもてぎで開催。今年もGT500クラスは、ここでシリーズチャンピオンが決定する。

 第7戦タイを終え、ここまでシーズン2勝を挙げている#37 Keeper TOM’S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)が69ポイントでランキングトップ。今季は勝利がないものの2位を3回獲得し安定した速さを見せている#6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)が6ポイント差の63ポイントで2番手につけている。同じく今シーズンは未勝利ではあるが、開幕戦から全戦でポイントを稼いできた#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が8ポイント差の61ポイントで3番手に続いている。

 #36 au TOM’S LC500は中嶋一貴が第2戦を欠場しているため、ジェームス・ロシターが53ポイントでドライバーズタイトルの可能性を残しており、ランキング5位の#38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)もわずかではあるが逆転の可能性を残す。しかし、この2台は優勝が絶対条件かつランキング上位のチームが下位に沈まなければならないチャンピオン獲得のチャンスが回ってこない状況だ。そのため実質的には、トップから10ポイント以内にいる#37 Keeper TOM’S LC500、#6 WAKO’S 4CR LC500、#23 MOTUL AUTECH GT-Rの3台にタイトル争いが絞り込まれた格好となっている。

 その中でも一番有力なのは、#37 Keeper TOM’S LC500。ノーウェイト勝負となった開幕戦岡山で優勝を飾ると第2戦富士でも3位表彰台を獲得。さらにウェイトハンデが半減された第7戦タイでは後続を寄せ付けない走りを披露し見事ポール・トゥ・ウィンを勝ち獲った。

 彼らは最終戦で2位以内に入れば無条件でチャンピオン決定。また3位になったとしても#6 WAKO’S 4CR LC500、#23 MOTUL AUTECH GT-Rの2台が2位以下であればチャンピオン獲得となる。その上チーム(トムス)もここもてぎを得意としており、2014年に2位、2015年には優勝を飾っており、相性という点では申し分ない。

 ただ、平川とキャシディにとっては、チャンピオン獲得の可能性を残して最終戦を戦うのは今回が初めて。しかも追われる立場ということもあり、プレッシャーは少なからずあるだろう。ライバルと比べて有利とはいっても、万が一予選や決勝でミスをしてしまって下位に沈んでしまうと、ライバルの結果次第では逆転チャンピオンを許すことになってしまう。

 有利ではあるがミスも絶対に許されない中で、どのような戦いぶりを見せてくれるのか。レクサス勢を代表する若い2人の真価が問われる1戦となりそうだ。

 一方、ランキング2位の#6 WAKO’S 4CR LC500も、ツインリンクもてぎを得意としているチーム。2013年に優勝を果たしている他、昨年の最終戦でも最終ラップまでトップ争いをする活躍を見せた。もちろん今回も自信十分でもてぎにやってくることは間違いないだろう。

 ただ、自力での逆転チャンピオンの可能性はなく、仮にポール・トゥ・ウィンで21ポイントを稼いだとしても、#37 Keeper TOM’S LC500が3位以下にならなければ、#6 WAKO'S 4CR LC500のタイトル獲得は無い。それでも予選でポールポジションを獲り、決勝でも先行してレースをしていくことができれば、少なからず相手に対してプレッシャーをかけることができるはず。チームを率いる脇阪寿一監督も「チームの団結力が高まってきている」と自信を見せており、彼らの走りも最後まで目が離せない。

 そして、ランキング3位の#23 MOTUL AUTECH GT-R。開幕戦では思わぬ苦戦を強いられたが、そこから着実に勢いを取り戻しトップから8ポイント差。#6 WAKO’S 4CR LC500と同じく優勝を果たし、#37 Keeper TOM’S LC500が3位以下(ただし#37 Keeper TOM’S LC500がポールポジションを獲得すると条件が変わってくる)になれば逆転できる。一見ポイント差は大きいように見えるが、2014年、2015年ともチームの総合力で最終戦での逆転チャンピオンを決めたという経験があるのは、彼らの強みだろう。

 さらにランキング上位2台とは異なり#23 MOTUL AUTECH GT-Rはミシュランタイヤを装着。今週末は予選は雨、決勝は気温が低くなるという予報も出ており、そこに合わせ込んだベストなタイヤを持ち込めれば逆転の可能性は十分になる。今シーズン、ベースのパフォーマンスではレクサスLC500にどうしても劣っていることは否めないが、そこをチームの総合力でどうカバーしてくるのかに注目が集まりそうだ。

 注目の最終戦もてぎ。予選は11日(土)、決勝は12日(日)に開催される。GT500クラスに関しては最後の最後まで目が離せない最終決戦となることは、間違いないだろう。

取材・執筆/吉田知弘

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この記事について
シリーズ スーパーGT
イベント名 Rd.8 ツインリンクもてぎ
サーキット ツインリンクもてぎ
記事タイプ 速報ニュース