2018年型GT-R NISMO GT3詳細を大公開。前モデルとの変更点明らかに

ニスモは今季GT300クラスに導入する2018年型GT-R NISMO GT3の実車を明らかにし、前モデルと比べた主な変更点を説明した。

 2月24日(土)、日産グローバル本社ギャラリーで日産/ニスモが2018年のモータースポーツ活動計画発表会を実施。今季GT300クラスに導入される2018年モデルのGT-R NISMO GT3の実車を公開し、前モデルと比べた主な変更点の詳細を説明した。

 日産/ニスモは今シーズンのスーパーGT300クラスに参戦するGAINERに最新モデルを2台供給。11号車が平中克幸/安田裕信、10号車が星野一樹/吉田広樹という強力な布陣でチャンピオンを狙う。 

 体制発表会の後に行われた「GT3トークショー」では、GAINERの4人のドライバーに加え、このマシンの開発に携わったミハエル・クルム、柳田真孝、藤井誠暢も登場。さらに今回のマシン開発担当である石川裕造氏もステージに登壇し、気になるマシンの開発ポイントなどを説明した。

 2015年に導入された前モデル(MY15)も導入初年度から大活躍し、GT300では陣営全体では3度のワンツーフィニッシュ8戦中4勝を記録。10号車のGAINERがシリーズチャンピオンに輝いた。この時も非常に強い印象があったのだが、エボルーションモデル(MY18)では、さらなるパフォーマンス向上を目指して全面的に見直しを図ったという。 

日産GT-R NISMO GT3 エボルーションモデル
日産GT-R NISMO GT3 エボルーションモデル

Photo by: Tomohiro Yoshita

 石川氏の説明によると、まず今期型はマシンの低重心化、重量配分の最適化を実施。さらにエンジン及びパワートレインの搭載位置を変更した。特にエンジンはMY15と比べ搭載位置を下に約130mm、後ろに約150mmずらしたとのことだ。これにより、マシンの中で一番の重量物であるエンジンが、今まで以上にマシン中心部の低い位置に搭載されることになり、重量配分の最適化を実現した。

 実はこれまでのGT-R GT3のエンジン搭載位置は、量産車のGT-Rと同じだったのだが、よりパフォーマンスを上げていくために今回の変更を行ったという。

「より速いマシンを作っていくためには、エンジンは低くて中心部にある方が絶対的に有利なんです。これが今回のクルマ(エボルーションモデル)の一番大きな変更点で、この事から色々なものが変更されていきました」と石川氏が語るように、エンジン搭載位置の他にも、様々な箇所が設計から全面的に見直され、変更されたそうだ。

 サスペンションもMY15から全面見直しを行い、空力面では車高などのセッティング変更に影響されない安定したダウンフォースを確保するための設計に変更。加えて、ラジエターやインタークーラーのレイアウト面も一緒に見直して冷却効率も上がる工夫が凝らされているという。 

 シャシー剛性も最適化をし、耐久性を向上。また、コックピット内も一新され、シートポジションを変更。ステアリングのデザインを始め、スイッチ類も扱いやすいように大きく見直されている。またステアリングの横に車内の冷却用ダクトを設け、ドライバーがより快適に走れるような配慮もなされている。 

 このGT-R NISMO GT3エボルーションモデルの開発には、クルムと柳田が初期から携わっており、さらに藤井誠暢もテストドライブを担当した。 

 3人の中で一番多く走る機会があったというクルムは「簡単にいうと、本当に走りやすくなりました。あとは色々(エンジンやシートポジションが)低くなったというのはすごく大事で、クルマのパフォーマンスは確実に良くなりました」とコメント。 

 同じように柳田は「ひと世代前のGT-R GT3のシェイクダウンも担当させてもらいましたが、それに比べたら今回の2018年モデルは、スタート時点から全然(クルマのパフォーマンスが)高いところにあるなと乗った瞬間に『これはいけるな』と思いました」と感想を述べ、藤井も「クルマ自体がすごい進化しているので、初めて乗った時にすごい戦闘力があるなと感じました」と大きく進化したマシンを高評価していた。 

 今回は説明画像も大型スクリーンに出して、細かくGT-R NISMO GT3エボルーションモデルの詳細を明かした日産/ニスモ。今まで以上に進化を遂げたマシンに仕上がったという自信の表れだろう。それだけに、開幕戦でどのような走りを見せるのか、注目度は高まっている。

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この記事について
シリーズ スーパーGT
記事タイプ 速報ニュース