
2019スーパーGT第7戦SUGO。GT500クラスで2位表彰台を獲得した#64 Modulo Epson NSX-GTのナレイン・カーティケヤンがレースを振り返った。
スポーツランドSUGOで行われた2019スーパーGT第7戦。GT500クラスで初の表彰台を手にした#64 Modulo Epson NSX-GTのナレイン・カーティケヤンは、週末を通して高いパフォーマンスを見せられたと語った。
今年からスーパーGTに挑戦している元F1ドライバーのカーティケヤン。シーズン序盤はGT500マシンや今まであまり経験がない他クラスとの混走に戸惑うシーンもあったが、今回は彼とチームメイトの牧野任祐が存分にパフォーマンスを発揮する走りを見せ、予選ではカーティケヤンのQ2での好アタックもあり6番グリッドにつけた。
「クルマは土曜の朝の段階から速くて、予選では6番グリッドを獲得することができた。スタートはセーフティカー先導で始まってくれたおかげで、特に混乱もなく最初の数周を乗り切ることができた。ちょっとアンダーステアが強かったけど、うまく走ることができた」
そう語ったカーティケヤンだが、決してノーミスというレースではなかった。5番手を走行していた17周目に#6 WAKO’S 4CR LC500とバトルになった際にSPインで64号車はスピンを喫してしまった。この時の状況を、カーティケヤンはこう振り返った。
「6号車と接触してしまってスピンを喫したけど、幸いにも進行方向を向いた形でマシンが止まってくれたから、すぐにレースに復帰することができた。そこからペースを維持して周回して、牧野さんに交代できた。後半スティントで彼がすごく良い仕事をしてくれた」
後半スティントでは雨量が多くなったコンディションで牧野が怒涛の追い上げを披露。最終的に5台をパスし2位フィニッシュを飾った。
「今年は牧野選手という非常に速いパートナーと組むことができて嬉しいし、こうして初の表彰台に立てたことも本当に嬉しい。次はもっとベストを尽くせるようにしたい」
そう語ったカーティケヤン。表彰台では牧野とともに満面の笑みで2位のトロフィーを掲げると、最終戦もてぎではさらにプッシュしていきたいと意気込みを披露した。
「今シーズンの僕たちのクルマは結果は出ていなかったけど、ポテンシャルは確実にあった。それを今回はドライとウエットのコンディションでうまく引き出せたのは非常に良かったと思う」
「最終戦のもてぎも自信のあるサーキットだし、この勢いでいけば、もっとプッシュできるのではないかと信じている。良い形で“グランドフィナーレ”を迎えたい」
この記事について
シリーズ | スーパーGT |
ドライバー | ナレイン カーティケヤン |
チーム | ナカジマ・レーシング |
執筆者 | 吉田知弘 |