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チームルマンの脇阪寿一監督「“よくやった!”と初めてみんなを褒めてやりたい」

GT500クラスで念願のシリーズチャンピオンを獲得した#6 WAKO’S 4CR LC500の脇阪寿一監督は、ドライバーやチームスタッフに労いの言葉をかけた。

#6 WAKO’S 4CR LC500

#6 WAKO’S 4CR LC500

Masahide Kamio

 2019スーパーGT第8戦もてぎ。GT500クラスはレクサス同士の激闘の末、#6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)がシリーズチャンピオンを獲得。チームを率いた脇阪寿一監督が心境を語った。

 ドライバーとしてはスーパーGTから引退し、2016年以降はLEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sを率いることになった脇阪監督。これまで何度もタイトルに手が届きそうなところに来ては、最終戦で悔しい思いをしてきた。

 今回も6号車は優勢な形でレースを進めていたかに思われたが、レース後半に#37 KeePer TOM’S LC500がトップに浮上。#36 au TOM’S LC500が目の前に立ち塞がるという苦しい局面を迎えた。しかしそれを山下健太が渾身の走りで打破し、見事シリーズチャンピオンを獲得した。

「本当嬉しいし、ホッとしているし、彼らにタイトルという称号を与えられて良かったなと思います。これから彼らの人生で色々あると思いますけど、これを“人生のお守り”にしてもらいたいと思います」

「あとは今年から阿部(和也エンジニア)が入ってきてくれて、彼は(仕事を)任せられるし、探究心が凄いし、どの状態でも決して満足しないです。今回も細かいところまでずっと確認して詰めていました。そういった意味では本当に優秀なエンジニアです。彼の成績にも表れていますけど、阿部の力を借りて、ようやくみんなが力を発揮できたのかなと思います。

「そして4年かかりましたけど、WAKO’Sさんにようやくタイトル獲得という結果を返せました。そして……天国の(山田)健二さんにも良い報告がまたできました」

 そう語った脇阪監督。今回は“みんなのために頑張る”ということをテーマに掲げチームを束ねてきたが、その効果が存分に発揮され、チャンピオン獲得の原動力になったという。

「このチームはプロの仕事をしながらも、『自分のためにやるのではなく、人のために頑張って、それが最終的に自分に返ってくる』そういう流れを作りたいと考えていました」

「今年の鈴鹿あたりから、みんながそれをきっちりやってくれて、最終的にこうして形になったと思います。今季を振り返ると特に37号車は強かったですけど、そこに打ち勝てたのは我々の総合力があったからだと思います」

 自身としても17年ぶりに味わった“王座獲得の喜び”をじっくりと噛み締めつつも、チーム監督として背負っていた大きなプレッシャーから解放され、少し力が抜けているという表情をしていたのが印象的だった。

 また、今季のハイライトと言ってもいい場面となった38周目の山下と関口雄飛(#36 au TOM’S LC500)との攻防戦について、脇阪監督は“あれがヤマケン(山下)本来の姿”だと語った。

「37号車と36号車の順位が変わった時、それを目の前で見たヤマケンに火がついたと思います。あれから走り方が全く変わりました。普段は僕と(大嶋)和也はずっと一緒にいると、ああいうヤマケンを垣間見ることはありますけど、多分レースを観ていた皆さんは(初めてのことで)ビックリしたんじゃないかなと思います」

「普段は“良い子”的なキャラクターで走りも丁寧です。でも、あれがヤマケンの本来の姿だし彼の魅力です。僕たちしか知らないヤマケンを皆さんに披露した瞬間だったのかなと思います」

 そんな山下のパフォーマンスを100%発揮するべく、チーム側も事前にしっかりとした対応を取っていたという。

「レース前半は展開的に苦しいかなと思いましたけど、その中で阿部と(話をして)ヤマケンにポテンシャルのあるクルマを渡そうと考えました。それはタイヤ交換をしてウォームアップとかを気にすることなく、ポテンシャルとしてベストなタイヤを与えようということでした」

「色々なリスクはありましたが、そこにもきっちり対応して、最終的にヤマケンが(走りで)応えてくれたレースでした」

 チームルマンがGT500でドライバーズタイトルを獲得するのは2002年以来、17年ぶり。脇阪監督がドライバーとしてチームの一員だった頃以来のことだ。

 今度は監督という立場で王座獲得に貢献できたことに、脇阪監督は感慨深い表情を見せた。

「このチーム対してひとつの区切りというか、義理は果たせたのかなと思います。(チームルマン創始者の)花輪さんもそうですし、今は(チームルマンに)いないですけど土沼さんにも、この“タイトル獲得”というのは僕からの感謝の気持ちです」

 そして脇阪監督は今季頑張ってくれたチームのドライバーやメカニック、スタッフ全員を“初めて褒めたい”と語った。

「(みんなに)『よくやった!』と言いたいです」

「厳密にはシーズンはまだ終わっていませんが、スーパーGTという大きなタイトルを獲ったわけですから。僕は普段は褒めることはないですが……初めて彼らを褒めてやりたいなと思います」

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